令和6年夏。
暑い夏が今年もやって参りました。
例年だと8月末の四万十花火大会を見るために、
高知旅行を計画するのですが、物価高による貧乏ゆえ今年は旅行を諦めました。
 
毎年、少なくとも年間5~10回近く高知を訪れていたのですが、高知へ旅行に行かない期間は一年を過ぎました。これほど高知旅行をしないのは初めてです。

 

年齢を重ね、年老いていくごとに貧乏になっていく気がします。

十分な老後は望めそうもありません。

 

さて、こうした悲観感が漂う雰囲気を一掃するため、近場へ日帰り旅行をしました。

 

今回選んだ先は、山口県長門市にある「俵山温泉」です。

俵山温泉は狭い地区にあるため、

共同の駐車場に車を停め、歩いて温泉街に行かねばなりません。

我々も広い駐車場に停め、歩いて温泉街へと進みます。

 

 俵山古道と書かれた看板がありました。

俵山温泉は藩政時代、萩と赤間関を結ぶ経由地とされ、殿様に愛された湯治場として有名だったようです。いにしえに想いを馳せることができます。


 

 駐車場を出ると、

町湯と書かれた看板があります。

なんとも素朴な看板ですね。

 

 川沿いの小路を進みます。

対岸には廃館となった建物も見受けられました。

今でこそ俵山温泉は訪れたい温泉地にあげられるほど人気の温泉ですが、廃れていた時期もあったのだと思います。

小規模な温泉街が抱えるメリットとデメリッが、この俵山温泉でもあったのでしょう。

 

 小路をしばらく進むと、細い橋があります。

ここから、対岸の温泉街へ渡ります。

 

途中の橋上からは旅館街が見えます。 

 

橋を渡り切り、階段を昇り・・・ 

 

 5分ほど進むと目指す「町の湯」がありました。

 

 中に入ると、「飲泉所」と書かれたコーナーが目に付きました。

どうやら温泉を飲むことができるようですので、

一口飲みました。

味ですが、正直に言って美味しくありませんが、

身体には良さそうです(たぶん)。てへぺろ

 

 入浴は自販機で入浴券を買い、受付に出す方式です。

大人580円ですが、脱衣所のロッカー代が20円でしたので、

合計600円でした。

 

 浴室は受付からすぐ近く。

中は撮影できませんでしたが、

二つの浴槽があります。

それほど広くはなく、10人入るとキツキツな

広さでした。

 

 約1時間入浴したのち、再びロビーに出ると二階に続く階段に気づきました。

 

 上がってみると家族湯の部屋がありました。


扉が開いていたので少しですが中を伺い見ることができました。明るくキレイそうですね。


 

 二階は吹き抜けになっており、

一階を眺めることができます。



 


さらに先には無料の休憩室がありました。

エアコンも効いており湯上がりの火照りを冷ますことができました。 

 

 休憩室の窓を覗くと、

外の温泉街を眺めることができます。

車一台が通れる小道が入り混じっていました。

 

 町の湯を出て温泉街を歩きます。

小さな旅館が立ち並んでいます。

 

 俵山温泉には外湯が二軒あります。

こちらがそのうちの一軒「白猿の湯」です。

町の湯よりもかなり大きな施設です。

  

 傍にはペット湯まであります。

 

二階へと続く階段の途中には、

無料の足湯もありました。

 

私も足を入れてみました。 

暑い夏の日でしたが、やはり温泉湯なので気持ちよかったです。

 

 駐車場への帰り道。

舗装されていない土の道路と木造の建物が続いています。

青い夏空と合わせた景色が小さかった子ども時代を思い起こさせます。 

 

まるでタイムスリップしたような俵山温泉街。 




いまこの町が人気なのは、

こうした懐古漂う雰囲気を人々が求めているからかもしれませんね。