山口県旅行からの帰り。
島根県浜田市三隅町にある、蕎麦屋におじゃましました。
店名は、「そば聖」。
JR山陰線、三隅駅の前にあります。
店内に入ってテーブルにつき、メニューを拝見します。
穴子は、浜田市でよく採れる魚。
町おこしのためか、近年、穴子をアピールした料理メニューがよく目につきます。
穴子を頼もうか悩みましたが、
「天ぷらもりそば」を選びました。
隣には蕎麦を打つ部屋があります。
ガラス越しになっており、
お客から見えるようになっていました。
オススメの蕎麦以外にも、
温かい蕎麦もあるようです。
まだ暑い日が続きますので、ざるそばのような冷たい蕎麦がいいですが、冬の寒い日は温かい出汁の蕎麦が良いのでしょう。
実はこのお店、
蕎麦の産地が同じではなく、日によって変わります。
この日は島根県の美郷町産。
先日お邪魔した時は、島根県浜田市の金城町産でした。
島根県の西部地域の蕎麦を多く使っているのかもしれません。
天ぷら蕎麦が来ました。
島根県の東部で食べられる出雲蕎麦とは異なり、
色が白い蕎麦です。
天ぷらは野菜と海老。
残念ながら天ぷらは、油が悪いのか、
あまり美味しくありませんでした。
そばつゆに浸して食べました。
出雲蕎麦は「噛んで食べる」ような感じですが、
こちらは「喉越しを楽しんで食べる」といったところでしょうか。
ちゃんと、そば湯も出されました。
最近はそば湯を出さない蕎麦屋も多いので、
嬉しかったです。
店の外は暑いですが、
店内は一服の清涼な涼しさを感じます。
店内には蕎麦打ちの道具が、壁に飾られています。
このお店のご主人の、蕎麦に対する愛を感じさせます。
外に出ると熱風が身体を襲い掛かります。
暑さのためか、駅前であるにもかかわらず、
町を歩く人の姿はありません。
蕎麦屋で食べた時間がマボロシのように感じました。
JR三隅駅前にあるそば聖さんは、
日常から切り離された、異空間スポットへと「トリップ」させてくれるお店なのかもしれませんね。