令和4年3月。
島根県浜田市へ1泊2日の出張です。

午前中の会議を済ませ、午後の所用を済ませると、

すでに16時を過ぎ、夕暮れ時となていました。

急いでホテルへとチェックインし、

大浴場で汗を流したあと、颯爽と浜田の町へと繰り出します。

 

駅前の通りは閑散としており、寂寥感が漂っていました。

 

本日お邪魔する居酒屋は「磯味」(いそみ)。

居酒屋というよりも小料理屋という呼び方のほうが適切かもしれません。

 

実はこのお店、30年くらい前まで、

浜田市紺屋町にあり、美味しいと評判のお店でした。

お昼も営業しており、刺身の付いたランチが700円程度で、

しかも味も良かったので、つねに満員のお店でした。

 

しかし、いつのまにか閉店しており、

その後も消息は分からないまま。

30年近く経った今、再び復活したお店です。

 

磯味さんへは

17時半に予約をしていたので、

スムーズに席へと案内されました。

小上がりの畳のあるテーブル席です。

 

テーブル上のメニューを見ながら、

ふと横を見ると・・・

「おでんあります」の文字が書かれたチラシが貼ってあります。

値段を見ると、なんと100円!

コンビニよりも安いじゃないですか!

 

ということでタマゴ、大根、スジを注文しました。

 

そして、刺身を注文。

ブリ、サーモン、ヒラメの縁側の盛り合わせ。

お魚の町・浜田らしく、新鮮で味もgood!です。

刺身の醤油も、地元の刺身醤油が使われており、

美味しいものが本当に美味しく食べられる感じがしました。

 

 

 

そして、おでんも届きました。

味も染みており、こちらもgood!

しかも、全て100円です。

 

続いて届いた料理は「板ワサ」。

蒲鉾にワサビを挟んだ、まさに酒の肴です。

昔は良く蒲鉾を食べていましたが、

最近は食べていませんでしたので、懐かしく思いながら食しました。

 

こちらはローストビーフ。

紅葉下ろしとネギで食べます。

 

ドリンクは、最初に角ハイボールを注文したのですが、

刺身、おでんときたので日本酒に切り替えます。

頼んだのは島根の地酒「環日本海」。

島根県西部・石見地方の酒蔵のお酒です。

 

島根県は東西に長く、離島もあり、

東部の出雲地方、西部の石見地方、隠岐地方の3地方の分かれています。

それぞれの地域に酒蔵がありますが、

私は、西部・石見地方の「環日本海」、

隠岐地方の「高正宗」(たかまさむね)が大好きです。

 

地酒なので刺身にもマッチしていました。

 

こちらは天ぷらの盛り合わせ。

残念ながらこちらは少々ベタっとした感じでした。

 

刺身をもう一品注文。

浜田といえば、イカが有名。

ということでイカ刺しを頼みました。

 

小料理屋で私が必ず注文するのが、「だし巻き玉子」。

料理人の腕が試される料理です。

こちらの料理は、

しっかりとダシが取れており、

満足なお味です。

 

そして、シメは茶碗蒸し。

だし巻き玉子と同様、こちらも料理人の腕に左右される料理ですが、

もはや言うことはありません。goodです。

 

30年ぶりに訪れた「磯味」さん。

昔と変わらず、料理のお味は逸品でした。

ちなみに、お値段もお手頃。

二人で訪問し、上記の料理に角ハイボール4杯に

地酒(1号)を2本。

帰りにテイクアウトのおにぎり二人前を加えて、

7,300円(税込み)でした。

 

お店を出る間際に、

店主さんとしばし談笑。

しばらくお店はやっていなかったが、

無理のない範囲で再開したとのことです。

 

これから、ちょくちょく利用させていただきます。

 

翌日。

お昼過ぎに仕事が終わったので、

「植本屋支店」というお店を訪問。

こちらのお店の名物を食べるためです。

その料理とは・・・

 

「ボベご飯」です。

「ボベ」とは貝の名前で、

海の岩などに張り付いている平べったいような貝です。

 

昔から浜田では食べられていたのですが、

全国的にはあまり食べられることがないようですね。

このボベをお米と混ぜたご飯は

浜田のローカル食だったのですが、

人気テレビ番組「秘密のケンミンSHOW」で紹介されてからは、

県外からも訪れる人気食となりました。

 

この日も、広島から訪れた観光客が注文していました。

 

こちらがボベご飯の近影です。

粒のようなのがボベ貝。

実際に食べないと分からないと思いますが、

イメージするとすればサザエご飯のようなものですね。

味は全く違いますが・・・

 

今回の出張は、

一泊二日という限られた中で、

「食」という観点では満足のいく内容でした。

なかなか浜田を訪れるのは容易ではありませんが、

今度はプライベートで浜田市内を徘徊したいと思います。