店の前にある駐車場に着いたのは、
午前11時半。
営業中の看板が出ていますが、
すでに駐車場には車が数台駐車されていました。
このお店は、
蕎麦の数が決まっており、営業時間前に品切れになることが多いので、
少々不安です。
駐車場からお店へは、
木々に囲まれた狭い小道を進んでいくことになります。
歩くこと約3分。
瓦葺きではなく、
トタン屋根をした門と家屋が現れます。
周囲には、こちらもトタンの塀が家屋を囲んでいます。
武家屋敷門をくぐると、
暖簾のかかったお店が見えました。
「手打 奥出雲そば」のうえには、
書で書かれた「奥出雲 古民家 暖々」の文字も見えました。
店内の様子です。
梁や欄間が施された古民家らしい店内となっています。
畳敷きの座敷ですので、
靴を脱いで上がることになりますが、
座卓のほかに椅子やテーブル席もあるので、
足の悪いお年寄りの方も利用しやすいと思います。
庭もあり、
テーブル席から眺めることもできます。
四季折々の植物や花なども楽しめることでしょう。
テーブル席の上には、
おしゃれな行灯風の照明も備え付けられていました。
肝心のメニューですが、
お薦めは地元奥出雲で取れた蕎麦を使用した「横田小そば」。
限定品ですので、早めの注文が必要です。
現に、私たちの注文で品切れとなってしまいました。
私たちが注文したのは、「割子そば」。
出雲蕎麦で有名な形式で、
三段の小さなお重の容器に入ったお蕎麦です。
こちらは薬味。
ネギ、刻み海苔、鰹節のほか、
辛み大根がついています。
この薬味を・・・
一番上にあるお重の入った蕎麦に振りかけ、
蕎麦のたれをかけて食べることになります。
奥出雲で取れた唐辛子の香辛料「おろちとうがらし」も置いてあります。
味に飽きたら、こちらを少し振りかけて食べると、
また違った味が楽しめます。
こちらが、「おろちとうがらし」をかけて撮影したものです。
少量ですが、ピリッと感が効いています。
食べ終えて、駐車場へと向かう途中、
傍らに石で作られた手水がありました。
苔むした石で作られており、風情がありますね。
この日は晴れ。
山陰独特の灰色の空から、
春を思わせる青色の空が続く日が多くなりました。
もうすぐ本格的な春です。
駐車場からも、
青色の景色が広がっているのが分かります。
最後に・・・
この日の「古民家そば 暖々」さんですが、
いつもよりも蕎麦の量が極端に少なかったです。
おそらく、お客が多かったために、
一人当たりの量を減らしたのでしょう。
気持ちは分かりますが、
あまりにも減らしすぎて一人前の量を満たしていませんでした。
いつも利用するお店だけに残念です。
春。
桜の開花が近い3月末。
今度来る際は平日のお客が少ない日に訪れたいと思います。