隠岐出張二日目の朝。
前日に飲み過ぎ、胃の痛い朝を迎えながらも、
おいしい朝食を食べ終え、ホテルの前のベンチで「ぼ~」と過ごしていました。
フェリーポートへと続く高架道には、
韓国と領土争いとなっている「竹島」の垂れ幕がかけられています。
竹島は隠岐の島からすぐ近く。
かつてはアシカ猟などもされていたようです。
李承晩が大統領のとき、一方的に韓国が竹島を奪取。
その際に日本の漁師さんが不法拘留され、死者も出たそうです。
昼前に仕事が終わり、
昼食を取ることに。
美味しい蕎麦を食べさせてあげる、
という知人に連れられ島内の外れにある蕎麦屋さんに到着。
ところがお店はやっていないようで、撤退。
向かった先は、
神社の中にある食堂。
五箇創生館 喫茶「木かげ」というお店です。
注文したのは、「隠岐そば」。
「隠岐そば定食」を食べたかったのですが、
昨夜の飲み過ぎでお腹が空いておらず断念しました。
店内の様子です。
我々以外にはお客はいませんでした。
天井は高く、ログハウスのような雰囲気です。
窓辺には水仙や小さな手作りの飾り物が置かれています。
こちらが隠岐そばです。
岩のり入りです。
ソバは田舎そば風です。もちろんお味もGoodです。
案内いただいた知人は、
「隠岐ソバ定食」を注文したのですが、
量が多かったようです。
おにぎりを一個、私に下さいました。
岩のりで巻かれたおにぎり。
こちらもお味はGood。隠岐に来たからこそ味わえる料理ですね。
昼食後、
隠岐の島の島内を一周しました。
小さな港もあるし・・・
高台から海を眺められる場所もあります。
隠岐の島は、起伏に富んだ地形みたいで、
海岸風景だけでなく、山中の風景も味わえます。
西ノ島の国賀海岸ほどではないですが、
海近くまで断崖が迫っていますね。
先に進むと、
「由井の池」という場所が着きました。
この池、実は真ん中にある島が水に浮いているそうです。
図にすると ◎
真ん中の島の廻りを池が取り囲んでおり、
その池の周囲には湿地が広がっています。
このため、白鳥をはじめ、
数々の野生の鳥が生息しているようです。
池といっても、
結構大きかったです。
綺麗な場所で、私は気に入ったのですが、
観光客らしき人は皆無でした。
池の周りには遊歩道もあり、
散歩などもできるようです。
熊やイノシシが隠岐の島にはいないので、
安心して散策できるのが良いですね。
島内を一周するのに要した時間は約3時間。
いよいよ隠岐の島を離れる時間が来ました。
帰りのフェリーは「くにが」。
この日は春休みの始まった日のため、
島を離れる人を見送る五色のテープが
埠頭とフェリーを結ぶ風景が見られました。
新社会人として離島を離れる人、
それを見送る家族やその友達。
寂しさの漂う港の別れの風景です。
15時10分。
フェリーが出航しました。
本土まで2時間20分。
何をすることもない退屈な時間ですが、
先ほどの港の風景が続くかのような、
寂しい雰囲気がフェリーに漂っていました。
「早く家に帰りたい」
そう思わせるほど、悲しい帰路の旅でした。
おわり。