1月16日。
島根県奥出雲町にある蕎麦屋「鬼蕎麦」で、
昼食を済ませたのち、次の目的地へと向かいます。
山間の県道は雪で覆われており、
スタッドレスタイヤを履いていても速度が出せないくらい凍り付いていました。
県道を約20分近く走った後、
ようやく国道へとたどり着きました。
国道は除雪がしっかりしているので、
しばらくは運転が楽になるでしょう。
国道を走り、奥出雲町横田の町を通り過ぎると、
「船通山」を示す看板が出てきました。
船通山は風土記にも登場する古代出雲神話ゆかりの山で、
八岐大蛇(やまたのおろち)の「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)出顕の地」
とされています。
看板に従い、右折します。
右折すると、前方には雪で覆われた山が大きくそびえ立っていました。
だんだんと山へと近づいていきます。
山へ昇る、と思ったかもしれませんが、
そうではありません。
目的は、途中にある「斐乃上温泉」へと立ち寄るためでした。
ちなみに「斐乃上」を、パソコンで”ひのかみ”と入力し漢字変換してみてください。
「火之神」となるでしょう。
この地・奥出雲はタタラ製鉄の生産地として有名で、
ジブリの「もののけ姫」の舞台となった地とも言われています。
そうした経緯を考えると、「斐乃上」という名称も、
古来は「火之神」と呼ばれていたのかもしれませんね。
今回立ち寄った斐乃上温泉は日本三大美肌温泉とされており、
日帰り温泉施設のほか、研修宿泊施設も備えられています。
施設内に入ると、
コロナ対策のためにビニールシートで覆われた受付があります。
入浴料は500円ですが、JAF割引を使うと450円となります。
入浴料を支払い、
浴室のある方へ向かうと大きな大蛇の張りぼてが屋根下の掲げられていました。
ヤマタノオロチですね。
迫力があり怖いですね。
おそらく和紙で造られたものでしょう。よくできています。
こちらが男湯の入り口。
「スサノオの湯」と書かれ、ここにも古代出雲神話の地らしい
名前が付けられていました。
脱衣場です。
それほど広くありません。
浴室です。
こちらもそれほど広くありません。
洗い場が6つほどあるだけです。
浴槽の先はガラス張りとなっており、
外の雪景色が見えました。
浴槽につかった視線で見た風景です。
雪山が間近にせまっているようで、
まるで雪の中の温泉に浸かっているように感じました。
趣がありますね。
温泉の泉質ですが、「日本三大美肌温泉」と名乗るだけあり、
「ぬるぬる」としていました。
入浴が終わり、帰りのクルマの中で気づきましたが、
私は乾燥肌なのですが、肌荒れもなくツルツルとしっとりとした肌になっていました。
浴槽で立ち上がってみた風景です。
先ほどクルマで通った道が見えます。
ということは、外からも中が丸見え
でも入浴中に通ったクルマは一台もありませんでしたが・・・
風呂から上がり、説明書きを見ました。
泉質はやはりアルカリ単純泉でした。
湧出量が毎分800リットルと多いので、掛け流しだったのでしょうね。
浴槽から湯があふれ出ていましたから。。。
効用はお肌だけでなく、筋肉痛、五十肩、うちみなどのようです。
脱衣場から出て、改めて出入口の扉を再見。
「スサノオの湯」とかかれた上には、
お面が飾られていました。
スサノオノミコトの神楽面でしょうかね。
女性用の扉には、
「稲田姫の湯」と書かれ、こちらにも能面のような女面が飾られています。
稲田姫はスサノオノミコトの妻です。
男湯と女湯のドアは向かい合っていましたから、
スサノオノミコトと稲田姫という夫婦のお面が向かい合うような形にしたのでしょうね。
なんとも憎い演出です。
外に出ると、一面の雪景色でしたが、
空は晴れ上がっています。
温泉につかって気分一新、晴れ晴れとした気分で帰宅の途につく我々でした。
おわり
高知県好きがおすすめのする高知の特産物です