島根県出雲市。
この日は、温泉へ入るために、島根県出雲市へと向かいました。
日本三大美人の湯である「湯の川温泉」へと行くためです。
よく「三大○○」とか言いますが、いったい誰が決めたのでしょうかね?
ちなみに「日本三大美人の湯」は、湯の川温泉のほかは、
群馬県の川中温泉、和歌山の龍神温泉だそうです。
 
川中温泉、龍神温泉は分かりますが、なぜ「湯の川温泉」が
含まれるのかは正直疑問ですが。。。びっくり
 
ともあれ、出雲市斐川町を目指します。
 
宍道湖北岸を走る通称「湖北線」と呼ばれる、
国道431号線を西へと進みます。
 
宍道湖を渡りすぎたところを、
出雲空港方面へと向かう道路、島根県道23号線を南下します。
 
この日は数日前から続く大雨の影響でしょうか、
晴れたり曇ったりの天気です。
 
特に見るべき景色もなく、だらだらと運転したところ・・・
途中に小さな看板を発見!チーン

 

おそらく運転するほとんどの人は見過ごしかねない小さな看板です。

一度通り過ぎたのですが、気になってUターンし、

戻ってみると・・・

 

「かくれ庵」と書かれた看板ですびっくり

 

小さい上に、壊れかけたような木枠です。

しかも、何屋さんかも書かれていません。

 

時は昼の1時過ぎ。

実はこの日、まだ昼食を取っておらず、

お腹も空いている状態だったので、

「久しぶりに、いきなりステーキで食べるか・・・ラブ

と思っていたのですが、

この看板が気になって・・・キョロキョロ

 

どこの何屋から分かりませんが、

とにかく、

看板に書かれた矢印(←)の方向の道へと進んでみました。

 

しかし・・・

道を進んでも進んでも、いっこうにそれらしきお店は現れません。

見えるのは田んぼに囲まれた一本道のみです。

 

看板を見てから約1キロくらい進んだところでしょうか。

田んぼの中に数件の家々が見えはじめした。

ゆっくりと車を進めると・・・

 

先ほど見たのと同じような看板がある家を発見。

車を降りて見てみると・・・

 

「かくれ庵」と書かれていました!爆  笑

ついに発見です。

 

営業中と書かれています。

でも・・・

食事をする店なのか、そうでないのか

何のお店なのか、さっぱりと分かりません。ショボーン

 

車の中で戸惑っていると・・・

 

「今日はもう閉めようとおもっちょったわ~」

とにこやかに笑いながら中年の女性が出てきてくれました。

 

「自由人だけぇ、ごめんねぇ」

といいながら、まだ入ることができるようなことをおっしゃってくれました。

 

それでも何屋さんなのか、言わないので分かりません。

 

しかし、こちらも何も聞かずに、

女性が進めるまま中へと入りました口笛

 

中に入ると・・・

お洒落なテーブルと椅子の調度品が並んでいます。

 

更に靴を脱いで、奥の部屋へと続く廊下を進んでいくと・・・

 

広い広いお部屋が見えました。

 

床の間や欄間のある格式のあるお部屋です。

 

大きな窓からは、お庭が見え・・・

 

そして、、、

田んぼと山が見えます。

 

一面に広がった田んぼの風景。

出雲平野の広々とした風景です。。。おねがい

残念ながら天気が悪かったので少々暗い感じですが、

もし晴れていたら素晴らしい景色だったと思います。

 

それにしても、広いお庭です。

 
それにしても、何のお店なのでしょうか?
と思っていたら、先ほどの女性から
「今日は割子そばしかないけんねぇ~」と言われ、
初めて蕎麦屋さんだと分かりました。
 
しかしテーブルにはメニューも何も置かれていません。
 
ふとテレビ台と見ると、小さくメニューが飾られていました。
確かにそこには「割子そば」が書かれていました。
しかし蕎麦の種類は3種類のみのようです。
 
久しく割子そばを食べてないので、
ちょうど良かった!
ということで割子そばを注文しましたドキドキ
しかし、700円とは安い・・・
 
しばし待つことに。
その間、お部屋の中を探索。
あらためて見回すと、そこかしこに格式ある調度の品々を発見。

 

床の間は高級木材の桜が使用されていますびっくり

そして、、、

 

床の間には、、、

これは香炉でしょうか?

一般農家出身の私には、

あまり良く分かりません。

 

でも、部屋の隅に置かれている家具などは、

「良い品だなぁ」ということは分かりました。

無造作に置かれている感じが、

いかにも裕福な家の方に見られる余裕を見たような気がしました。

 

約15分くらい待ったでしょうか。

お蕎麦が来ました。

 

漬け物も付いています。。

出雲地方では、個人宅へおじゃますると、

お茶と一緒に漬け物が必ず出されます。

しかも美味しいんですよね~照れ

 

そして・・・

なぜか一味唐辛子も出されました。

 

「奥出雲の一味も美味しいけん、つけてみてね~」

と先ほどの女性から言われました。

 

「奥出雲おろち唐辛子」と書かれています。

 

改めて、割子そばへと戻ります。

通常は、別皿に用意されて出されるのですが、

薬味の刻み海苔とネギはすでに盛られていました。

珍しいですね。。。。びっくり

 

お味のほうですが、

見かけは柔らかそうな感じがしたのですが、

実際はコシの入ったお蕎麦です。

食べた感じでは10割そばだと思うのですが、

聴かなかったので確証はありません。

もしつなぎを使っていない10割だとしたら、

スゴイ腕前だと思います。

10割だとボロボロになることが多いですからね。

 

特筆すべきは出汁です。

通常、割子そばの出汁は濃い味付けなのですが、

このお店の出汁は、そのまま飲めるくらい薄い味でした。

しかし、薄味でもきちんとした味付けがなされており、

おいしかったです。

 

それと海苔。

しっかりとした良い海苔を使用していますね。

名産・十六島海苔(うっぷるいのり)ではないかと思います。

蕎麦の風味を活かす隠れ味となっています。

 

薬味にもきちんとこだわりがあるお店のようですね。。。照れ

 

次は、お店の女性がお勧めした「奥出雲の一味唐辛子」をかけてみました。

 

少量でしたが、ピリッと辛みが効いた味付けとなり、

これまでと違った割子そばの味に仕上がった気がします。

薬味に辛み大根を付けることが多いですが、

こうした一味を使った新しい食べ方もよい感じがします。

 

今後も他のお店で試してみたいと思います。

 

広く、眺めの良いお部屋で食べる割子そばは、

おいしかったです。

 

これまで、こんなおいしいお店を知らなかったとは残念です。

 

帰り際にお店の玄関を見ると、

数々の著名人が来店した際のサイン色紙が飾られていました。

(志村けんさんのサインもありましたよ)

 

「かくれ庵」という店名どおり、

まさに隠れた名店、灯台下暗しでした。

 

帰り際に改めてお店を見ると・・・

一見、普通の民家ですよね。びっくり

看板がなければ蕎麦屋のお店とは分かりません。

 

もと来た道、田んぼに囲まれた道を帰ります。

 

ずっと遠くまで続く田んぼ道。

行きとは異なり、お天道さまも少し晴れてきました。

 

久しぶりのおいしい蕎麦屋の発見!

久しぶりに心が晴れ晴れした一日でした。

 

でも・・・

お目当ての湯の川温泉は臨時休業でした・・・えーん

 

---------->>>>>


にほんブログ村 旅行ブログへ

 

 PVアクセスランキング にほんブログ村

 

にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 島根県情報へ

==========>>>>>

 


島根県ランキング

 


国内ランキング