すでに桜も散ってしまった4月第二週の月曜日。
本来なら勤務日ですが、休日出勤の代替えで休みとなりました。
といっても、一日のみの休みなので、遠出はできません。
でも、「どこかに行きたいな~」という気持ちが強く、家には居たくない・・・
考えた末に、食への魅力から「和牛バーガーでも食べに行こう」と
島根県奥出雲町の旅へと出かけることにしました。
ついでに、奥出雲名物の「出雲蕎麦」も食べる目論見もあります。
奥出雲の出雲蕎麦というと「山県蕎麦屋」さんが有名で、
良く訪れていましたが、今回は、初めて行くお店を選択。
なんと、古民家を利用した蕎麦屋さんです。
早速、出発。
貧乏なので高速道路は使わず、下道で奥出雲を目指します。
自宅を出てから約2時間、奥出雲町の町中から少し離れた国道314号線に「営業中」
と書かれた看板が見えました。
国道から細い小道を上がっていくと、、、
目的の古民家蕎麦屋が見えました。
屋敷門のある古民家です。
近づくと、「奥出雲そば」と書かれた暖簾も掲げられています。
今回訪れたお店は奥出雲そば「古民家 暖々」さんです。
ちなみに「暖々」は”だんだん”というヨミだと思うのですが、
”だんだん”は出雲弁で「ありがとう」を意味します。
「ありがとう」にちなんだ店名にしたのでしょう。
ドアを開けると・・・
昔ながらの土間となっています。
靴を脱いで左側にある小上がりの部屋へと上がります。
そこには・・・
黒い柱や梁で支えられたお部屋でした。
座敷とテーブル席があります。
机上には、蕎麦の効用といったまめ知識が書かれたチラシがありました。
こちらはオススメメニュー。
出雲蕎麦といえば「出雲の舞」という品種が有名ですが、
こちらは奥出雲在来種「横田小そば」で作った蕎麦だそうです。
限定10食とのことでした。
せっかくなので、普通の品種の割子そばと「横田小そば」の割子そばを
それぞれ一つずつ注文しました。
もう一つのおしながきを見ると・・・
「炊き込みごはん」までありましたので、こちらも注文。
ソバが出来上がるまで、
許可を取り、部屋をあちこち歩き回り、写真を撮らせていただきました。
床の間や古い書が掲げられた趣のあるお部屋です。
こちらは蕎麦打ち用のテーブルだと思います。
すでに打ち終わったいたのでしょうか、
ご主人は別の部屋(隣の調理場)にいらっしゃいました。
テーブルの先には、山々の自然林が見えます。
そして、こちらはご主人。
調理場でソバを茹でています。
立派な旧家なのでしょう、お堀に囲まれた庭まであります。
こちらは違い棚があるので、書院造りの床の間でしょうか。
いろいろレトロな品々が飾られていました。
古いミシンのようですね。
こちらは、タイプライターかな?
書もたくさん飾られていました。
珍しいものがたくさん飾られていたので、探索に夢中になり、
時間がたつのが早く感じられました。
注文した割子蕎麦ができたので、テーブル席へと着きます。
薬味は鰹節、ネギ、刻み海苔、もみじおろしです。
薬味を上段の割子に振りかけます。
出汁も加えて、ようやく食べることができます。
ちなみにそば湯も用意されていました。
こちらは炊き込みごはん。250円です。
約1時間近く滞在したでしょうか。
なぜだか分かりませんが、
「もっとのんびりしたい・・・」と思わせる、
居心地の良い、心の落ち着く不思議なお店でした。
食後の珈琲もあるので、次回訪れた際は、珈琲を飲みながら、
ゆっくり、ゆったりと過ごしたいと思います。
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