夢の中にしか存在しない場所。
夢の中にしか存在しない人。
ある夢の話。
建物の中にいる。
どこかはわからない。
自分はトイレに行きたくなって場所を探す。
男子用のトイレを探し当て、
個室に入ろうとする。
よく見ると、なぜかすべての個室のドアが開いている。
中の壁は限りなく黒に近いブルーの正方形状のタイルでできている。
ピカピカに磨かれた壁。
そして個室の中はものすごく広い。
自分はそのドアが開き放たれた個室の1つに入ろうとする。
すると、どこからか声が聞こえるのである。
『忘れたの?そこには脚を出した女がいるのを・・・』
その瞬間、ピカピカに磨かれたブルーの壁に
女の脚とハシゴのようなモノが上から
だらりと垂れ下がるように現れる。
女の脚は白くキレイな肌で、
赤いドレス?のようなモノを着ている。
ドレスの丈は短く、裸足だったと記憶している。
そして次の瞬間、目覚めるのである。
『なんだ、またこの夢かぁ・・・』
実はこの夢、もう何度も見ている。
女の脚が現れた瞬間に、
夢の中の自分も『またか!』と悟る。
この夢を見るようになって数年経つが、
いったいなんの記憶や影響からインスパイアされて
このような夢を見始めるようになったかは
自分にはわからない。
あまり気持ちのイイものではない。
疑問ばかりが残るからである。
自分が1番気になるのは、
どこからか聞こえてくる声だ。
『忘れたの?そこには脚を出した女がいるのを・・・』
あの声はいったい誰の声なんだろう?