面白いですね。SNS上で遠くでつながっているヨガ教師だという人が絶賛していました。
しかし、見ていると、私には動きがロボットみたいで変に感じます。
果たしてこれは骨格だけを取り出したことによる効果でしょうか?
こうした動画から学ぼうとする時のひとつのコツ(方法論)として、
全体を見ずに一箇所だけに徹底的に集中して見るというのがあります。
動画を繰り返し繰り返し見るのではあるのですが、
毎回一箇所に集中しつつ、その場所を次々に変えていきます。
そうしたやりかたで、何箇所か視ているうち、上の動画では
「あれ、全然動いてないよ!」
という場所にどなたでも行き当たることでしょう。
つまり、上の動画は、四肢の関節や脊椎など、
目立って派手なところだけを動かしてごまかしているのです。
これでもはっきりしないという人は、例として肩甲骨に集中して見てみてください。
こうした簡略化は、もっともな事ではあります。
二百数十個の骨があって、
それが3次元空間で6つの運動自由度を持っているのを、
それを時間軸の同期を取った状態で全部測定すること自体が困難です。
注: 6自由度= 3方向 × {移動, 回転}
Hybrid Medicalの手による画像やアニメーションは、上で紹介した動画を含め、
どれも美しくてインパクトがあり、全体像やポイントがよくつかみやすいとは思うのですが、
所詮は作り物です。
大きさや形はもちろん、反応や動きの時間軸、色などは、
すべてわかり易さ最優先でデフォルメされています。
Hybrid Medicalの作品は、すべて、何かの説明のためのものです。
すなわち、制作の時点で、人為的に情報が取捨選択されているのです。
こう見てくると、紹介した動画は絶賛するほどのものでしょうか?
親しい友達や、尊敬する先生に絶賛されてしまうと、
無定見に受け入れてしまいかねないものです。
…と、ここまで読んで、
「なーんだ。簡略化か。たいしたことないんだね。」
と思ったあなた。
そういうあなたや私は、ヨハネ福音書の姦通の女の話を思い出すべきかもしれません。
(Wikimedia commons http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Christ_and_the_Woman_Taken_in_Adultery_LACMA_M.2005.119.jpg)
モーセの律法では姦通した女は石で打ち殺すことになっていましたが、
姦通で捕まった女を前にしてイエスは
「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、最初にこの女に石を投げなさい。」
と言いました。
(ヨハネ福音書第8章3節)
自分はどれだけ骨格を意識できてるのか?を反省してみましょう。
時間軸上で二百数十個の骨が6自由度で動くのを、
私はどれだけ感じてどれだけコントロールできているでしょうか。
簡略化して動いてしまっていないでしょうか?
面白い動画であるとは思うので、もっと先の精度を期待しつつ、
気をつけてみるようにするとよいのではないかと思います。