true

女性が若い女性に席を譲った時、プレママの「しるし」が目に入った。
座った女性は、オレと年齢が同じくらいか、少し若い。
その女性は、カバンの持ち手の付け根のところに、ちょこんとぶら下げていた。

「マタニティーマーク」
厚労省の旗振りで行われているものらしい。

座った女性は少し頭を下げホッとした様子で席に着いたが、それでもやはり表情は曇ったままだった。
きっと、つわりで気分が優れないのだろう。
きっと、その女性のお腹の中では、命の奇跡が少しずつ少しずつ育っているのだろう。
きっと、家に帰っても体調が優れず、辛いのだろう。



そんな時きっと、旦那さんは奥さんを大切に思っていて、だけど特にどうしたらいいのか分からず、ただただ優しくありたいと思うものだ。
そして、命の奇跡と、自分と、自分のパートナーが、かけがえなく大切に思えるものなのだ。
そして、自分に子供ができると知って、自分が生きていて、初めて自分が存在している意義を感じているのだ。
オレがいなきゃ、彼女がいなきゃ、お腹の中の子は存在しないのだ。


親のすごさを感じて、親のありがたさを感じる。
今まで自分で育ってきて、自分で道を切り開いてきて、そして今、自分の力で生きている気になっていたことに、
少し恥ずかしくなる。
でも、それ以上に、自分の両親とパートナーの両親に、ただただ感謝。
早く元気な「孫」の姿を見せてあげたい。

っと。っと。っと。



…お互いの両親には報告したのかな。
…お互いの友人には報告したのかな。
…それともまだ、ハッキリと確定したと言い切れる段階ではないのかな。



お腹の中で赤ちゃんを育てる世のプレお母さん達に、優しくありたい。
子供、それは宝だ。

宝物を、世の中みんなで大切にしよう。
そしてそんな宝物を内に秘めているプレママを、世の中みんなで守ろう。

マタニティーマークの認知が世の中に広くなって、プレママ達に優しい社会になればいいな、と。


思いながら帰路に着いた、そんな、ふとした一日。

今日も一日、お疲れ様。そして、ありがとう。