こんなとき、私たちの内面で何が起こっているかと言うと
相手を責めたくなる時は、相手に完璧を求めているときです。
その完璧は、自分が『完璧にやろう』としているからです。
◯仕事でミスをする人
◯いつも、待ち合わせ時間に遅れてくる友達
◯お金にだらしない彼氏や彼女
◯おもちゃを散らかしっぱなしの子供
◯成績が上がらない子供
◯掃除ができない奥さま
◯すぐ仕事を辞める旦那さま
そんな人にイライラします。
なぜ、イライラするかというと、
強く自分にも完璧を求めているからです。
『私だったら、こんなことしない』
『責任感があるなら(自分はあるから)こんないい加減な仕事はしない』
これが、根底にあります。
(かつての私もそれが根底にありました、いや、今も若干…)
例えば会社で、いつもサボっている人がいるとします。
その人を見て、イラっとします。
遅刻してきても、
『あ、ごめんなさい』だけの人もいます。
お昼になれば、誰よりも早く上がり、誰よりも遅く帰ってきて、残業もしないで早く帰る。
そういう人に、真面目な私たちはイラッときます。
でもその人にイラッとくるのは、私たちの
『したいこと』
を、相手がしているからかもしれません。
その人を見て、少し羨ましいと思う気持ちがあるのなら、是非真似してみてください。
完璧を求め続けると疲れます。
そして私の経験上、完璧は長くは続きません。
(今の現状の私を見てみればわかると思いますが…^_^;)
なぜかと言うと、私たちの存在そのものが、すでに完璧なのに、まだ何かを、むやみやたらに足そうとしています。
例えて言うなら、
FXで1万円儲かったのに、
また儲けたくなり、
余計な取引をして
残金1000円になってしまった
…みたいな。
足すのではなく、引くのです。
今まで曇っていたダイヤモンドの汚れを拭き取って、また、キラキラ輝かせたらいいのです。
足すのではなく、引くのです。
私たちは、自分にこれまでたくさんのモノを足してきました。
塾に行ったり
テストを頑張ったり
就職したり
恋愛もしたり
もうずっと経験値を足し続けています。
足しても足しても完璧を求めてしまうのは、『まだ足りない』という誤った思考の癖です。
少しでも仕事ができる誰かを見たり
幸せそうな友達を見たりすると
なぜか自分が、きゅうに劣っているように感じるときがあります。
そして相手を祝福してあげれなくなります。
相手に完璧さを求めて、イライラしてしまったときは、何かを足すのではなく、引いてみてください。
例えば、とても痩せていて、スタイルがいい友達を見て
『自分も痩せなきゃ』と体重を減らすため、過度のダイエットを足すのではなく
『このままの私でも十分美しい』
と、冷静になって、劣等感を抱いてる自分を引いてあげてください。
そうしていると
頑張って体重を落としていた人も、
素敵な体型を維持している人も、
『こんなに頑張っているのに、あの子の方が幸せそう…』
『こんなに食事制限もして、運動もして、ヨガもして、完璧に努力してるのに、なぜあの子の方がきれいなのだろう…?』
と、もう十分美しいし自分を気づかせてあげる。
まだ、何かが不足していると勘違いし、また、足そうとするから苦しくなっているのです。
何かを足さなければならない時は、苦しいとき。
何かを引く時は、安定する時です。