「お母さんがまた人に本を押し付けたぁ(＃｀皿´)」
とLINEがありました。
母の職場で癌になってしまった方がいたそうで、
それを聞いた母は、すぐに健康雑誌を束にして渡し
「ここに書いてあることを実践して！」
「治った人がたくさんいるんですって！」
「絶対に治るから大丈夫よ！」
「病院なんか行かなくても太陽の光をたくさん浴びて…」
…(^_^;)
母はいつも、困っている人を見ると、健康雑誌や本を貸したり、あげたりします。
私が入院していたときも、大量の健康雑誌や本が病院に送られて来た事があります。
それも、
「薬を止めれば病気は治る！」
「医者と製薬会社は結託してる！」
など、かなり、イデオロギー的に片寄ったものばかりでした。
病院で読むのは恥ずかしい…。
なにより、まず病気になるまで追い込んだ事を謝罪して欲しい…。
それが、当時の私の率直な気持ちでした。
では、どうして、母はこんなことをいつもしてしまうのかと言うと
自分のステージに不満を持っているからです。
そして、自分を発信するステージがないからです。
一応、妹が母に何かをすることを勧めたのですが
「これからは、のんびりと生きたいの～」
それでも人は、いくつになっても自分のステージが欲しいのです。
承認欲求が欲しいし、
人の役にも立ちたいし、
自分の存在意義を示したいし、
人に認められたいし、
感謝もされたい、
これは人間として生まれたからには当然の欲求だと思います。
なぜなら、私たちは自分の人生を創造するために、わざわざこの地球に生まれてきました。
なので、何かを創造しきれていない場合、不満が残ります。
では自分のステージを創ればいいのです。
でも、誰かにおせっかいをしてしまう人は
自分のステージを創りきれていません。
では、私の母が人生を創造するために
私のようにブログを書いたり
講義やカウンセリングをしたり
健康雑誌から得た情報をYouTubeにアップし、発信したり
…etc.
そこまではしたくない。
それは、自分の城壁外の事で怖い。
でも満たされたいがために、安直に自分のステージを見つけるためには
「困っている人を見つけること」が一番です。
「わたしのステージ、発見！」
とばかりに精神的に困っている人
金銭的に困ってる人
健康に困ってる人
今に不満を持っている人に
「おせっかい」
という形で手を差し伸べます。
お節介をしてしまう人は、自分のステージを創造できていない人です。
自分の人生を、まだ豊かにできていない人です。
だから、私たちは他人に
「親には感謝しなさい」
「親孝行しなさい」
「勉強はたくさんしなさい」
「いい人と結婚しなさい」
「自分がツラくても人には親切にしさなさい」
「年を取ったら親の面倒をみなさい」
「この宗教は素晴らしいよ、入らない？」
と、言われると、正しいことや親切を言われているのにモヤモヤするのです。
それは他人が私たちのステージを乗っ取ろうとしたとき、このモヤモヤが発生します。
他人が『親には感謝しなさい』と言っても、自分が感謝など、到底できないような環境では、感謝を強要されても心も思考もムリなのです。
それは、他人が強要することではないですし、強要されて、感謝されても、感謝される側も嬉しくないはずです。
『結婚しなさい』
『親孝行しなさい』
も、私たちが決めることで、相手ではないのですね。
「おせっかい」は、自分のステージが確立されていない人が、他人を利用して自分のステージを求める行為です。
とても善意の顔をした「おせっかい」という形で。
そして聞かれてもいないのに
「○○しなさい」
「○○した方がいいよ」
と言うことによって、同時に
私たちが、自分の力でしたい事を見つける力を奪うことにもなります。
たとえば、母の職場で癌になった人は、
自分の力で癌を治す方法を見つけたいかも知れないし
本当は健康雑誌ではなく、病院で治したいかもしれないし
そのまま放置したいかもしれない。
自然に任せた治療法をしたいかもしれないし、
いろんな選択肢がある中で、母はその人の大切な選択肢を奪っています。
「この本いいよ！ぜひ実行してみて」
「本読んだ？実行してみた？」
「え？まだしてないの？治したくないの？」
と言われると、相手は非常に困ります。
なぜなら自分で人生を創造したいのに、
母が自分の人生の操縦桿をにぎろうとするからです。
その人の発信する思考は
『治したいけど、あなたとは違うやり方で治したい』
『親切は嬉しいけど、あなたと違うやり方で自分の人生を創造したい』
『押し付けないで』
が、本音です。
逆にいつも、おせっかいな人を見ると
『自分のステージが確立されていないんだな』
と思ってあげてください。
おせっかいをなくすためには、自分が発信する場所を自分で創造することに尽きます。
必ず親戚の結婚式や、お葬式の時に
『お久しぶりです～』から始まり
今の現状を話して
『あら、まだ結婚してないの？』
『まだ子供がいないの？』
『早く子供、作ったら？』
『今は専業主婦でも働く時代よ！』
と言ってくる方が、出てきます。
だから、親戚の集まる場所は何となく嫌だ…と思う方もいます。
それは、自分の人生創造を乗っ取ろうとしてくる人がいるので、行きたくないのかも知れません。
そんな時は
『他人のことより、ご自身の幸せを大切にしてください♡』
と言ってあげてください。
(言えなかったら心の中で ^_^)
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