NHK 「美輪明宏 愛のモヤモヤ相談室」を

フラクタル心理カウンセラー 西山京子が

「その心の“モヤモヤ”、 すぅーっ とさせませんか?」よりも

もう少し掘り下げてみたいと思います。

前回記事はこちら↓

 

さて 前回の続きです。
 

ボート・競輪・競馬・パチンコ・オートレースなどの
ギャンブル癖のある夫との生活が耐えられず、

息子と娘が小さいときに離婚し、
シングルマザーとして

4つの仕事を掛け持ちしながら

必死で子育てをしてきた。

 

ギャンブル好きの元夫のせいで、

ハードワークを強いられ、ワンオペ育児。

 

この部分だけを見れば、

ローズさんは公営ギャンブルの被害者。

 

 

では、ギャンブル好きというのは

何を表しているのでしょうか?

 

「汗水たらして働くなんてバカバカしい!

 俺なら一発勝負で勝てる」という

怠慢で傲慢な心理を表します。

 

 

コツコツと働いて

低金利で貯金するなんて論外!

 

長期的視野とか言ってられないよ。

俺様は、人とは違うんだぜ。
真の勝負師なんだ。
大金を手にして当然の男なんだからな。  

 
こんな特別感は、爬虫類脳の なせるワザです。
 

 

不出来な自分を見られるのもイヤなくせに、

自意識過剰で

人のアドバイスも聞かないし、

現実を見ようとしません。

 

 

「勝って当然」という思いが止まらず、
目先のプラスだけカウントして、

「今日は儲かったぜ」と

パーッツと使ってしまいます。

 

 

それが「男らしい」と勘違いしているのです。

 

ヤンチャ坊主の考えですね。

 

 

 

「ギャンブル」は聞こえが悪いので、

ほかのことで勝負したがる男性もいます。
 

ギャンブル以外にも、

投機や骨董収集などで失敗する人がいますよね。

 

メモ  投機とは

不確実だが、当たれば利益の大きい事を
狙ってする行為のこと。 
 

 

会社の成長性などを見越した出資ではなく、

その場その場の価格変動に着目した株売買を

投機的取引といいます。

 

 

株や美術品の研究・分析といえば、

馬やボートやパチンコ台の研究分析よりも、

知的に感じるのかもしれません。

 

 

 

骨董収集癖も、家族から見ると価値がわからず、

その心理を理解しがたいですよね。

 

 

絵画や掛け軸、陶磁器なども、

真贋を見極めて購入した気になっていても、

自ら大枚を はたいて、

ニセモノをつかんでいる可能性が高いでしょう。

 

 

勤勉に稼ぐことから逃れたいだけ、とか

自分なら簡単に達成できて当たり前、など

「その動機・意図」が同じで

大きな損害を出し続けるならば、

 

投資や骨董収集好きも

ギャンブル好きと同族かもしれません。

 

 

勝つために研究・分析しているつもりでも、

結果的に負けているのであれば、

データ分析ごっこの域ですから、

時間とお金を浪費していると言えるでしょう。

 

 

もし当たったとしても、一発屋で終わり、

「うまくいった快感」が忘れられず

借金までするとしたら、

ギャンブラーそのものですよね。

 


 

 

では、ここで考えてみましょう。

ローズさんの元夫は、ギャンブル癖が強かった。

元夫は、言うことを聞いてくれず、生活も苦しい。

どうしてまじめに働いてくれないんだろう?
 

人は、自分の潜在意識のうつし鏡(360度自分)

 
この法則を当てはめると、
ローズさん自身に投機癖があるわけです。
 
 
付き合っていたときは、
元夫は気前良くプレゼントをくれたかもしれません。


まるでジェットコースターに乗っているように、
一緒にいると楽しかったのでしょう。
 
 
しかし結婚生活となると、
経済的に色々と支障が出てきました。

 

結果は、目的どおりである

 

「まじめでおとなしい子より、ヤンチャなくらいのほうがよい」

これは息子さんに対する子育てを思い返した言葉ですが、

元夫に対しても同様に、夫育てをしたことになります。

 

 

ローズさんは女だから、ギャンブルはしていないけど、

もし男に生まれていたら、ギャンブル好きだったはずです。

 

 

その恐れがあるので、自分は男には生まれなかったが、

ヤンチャ好みの性格は消せません。

 

 

それで、自分の周りの人に、その性質を投影しました。

 

つまり、元夫とは

「ローズさんが選ばなかった、別の選択肢」なのです。

 

 

 

 

「汗水たらして働くなんてバカバカしい!

 波乱万丈なドラマでも見ながら、
ラクして優雅に、夫に養ってもらいたい」
 

 
この「波乱万丈なドラマ」というのが、


シングルマザーとして、4つの仕事を掛け持ちしながら

必死で子育てをして、ヤンチャ息子の尻拭いをしてきた人生なのです。

 

 

脳は、主語を理解できません。


ローズさんの波乱万丈を肯定する思考が、

自分をドラマの主人公に仕立て上げ、
時間をかけて現実化していたわけです

 

一方でギャンブルにのめりこみ(加害者)、

もう一方で被害者を体験しています。
 

そして現在は、息子さんとの関係に悩んでいます。

 

 

「男とは」の言葉の定義を見直す時期だと言ったのは、
こういうことなのです。

 

 

このように「一元」で考えてみると、

改善ポイントがたくさん見つかりますよ!

 

 

潜在意識と顕在意識では、
圧倒的に(約20倍)潜在意識の量が多いのでしたね。

 

 

だから「人は鏡」と言われても、
表層の自分では思い当たりませんが、

まわりの人は相談者の鏡(思考の投影)です。

 

 

元夫や息子に見るイヤな部分
=ローズさんの本質
=元々の思考・エッセンス

 

この意味が体感できれば、

「何をやめるべきか」がハッキリするでしょう。


 

長くなりましたので、続きはまた次回に。
 
(フラクタル心理学開発者 一色真宇 著)

阪神間でフラクタル心理学を学ぶならロイヤルコンパスへ!