介護の話 その1 | 半兵衛のブログ

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今まで介護問題には無頓着だったのですが、知人が介護の道にすすみ、その彼の奮闘記を見ることができるようになりました。

そこには一人で大勢の入所者を同時に見ることの大変さが書かれています。


●金網を乗り越えて脱走しようとする人を止めようとして肘鉄をくらわされたり、かみつかれたり、

●ご老人30人近くをお風呂に延々と入浴(体を洗ってあげる)させ、ひとりひとりにドライヤーをかけ風邪ひかないように乾燥させていく、なんと、3時間もお風呂場にいるそうです。


上記は一例ですが、体力と精神の消耗具合が半端ではない事がよく伝わってきます。

しかも、職員のストレスは大変なもので、溜まったストレスを他の職員にぶつけるという悪循環も発生しているようです。介護職は本当に大変ですね。


さて、その知人はふと思ったそうです・・・以下原文・・・・


”バスを降りて施設まで歩いていると保育園があります。
保育園を見ながら考えます!
私が経験している介護も大変だが小さい命を預かり
ケガなんてさせたら親が・・・の保育園 も大変だろうーなと
究極の選択???
皆さんなら
保育園と介護ならどちらでしょうか? ”



このような疑問に対して別の年輩の先輩から素晴らしい回答があり感動しましたので記したいと思います。


「幼稚園は今からの将来を担う子供たちに対する期待が、やりがいを倍加するが
介護は人間の終焉に対する立会と感じれば、自己犠牲と人の道義感とのしがらみがある・・・」



親がいなくても子は育つ  という言葉があります。
しかし、要介護者は、介護人がいなければ生きていけない人たちで、誰かに受け持ってもらうしか生きていく方法がありません。世の中は、様々な人達同士が密接に関わり合って生きています。

駕籠に乗り人 担ぐ人 そのまた草鞋を作る人


それにしても、長年にわたり苦労しながら、子を育てた親を、年を取っても面倒をみずに無関係を装う、 人生という旅の終わりにも、決して看取ろうともしない。

最後に「ありがとう」と一言感謝の気持ちを伝えればすこしは報われるだろうに・・・

しかし、私は、そのたった一言さえも過去のしがらみに捕らわれて伝えることができない。