クサナギの神剣

実は、面白いなとおもうのは、中国の剣なんだけど、そっちは触れない。切れない剣とか見えない剣とか何を切ったかわかりませんとか、剣の定義を根本から考えてしまうよ

ここで取り上げるのは、ニッポントウのお話。草薙剣、三種に神器のひとつ。十拳剣で八岐大蛇を退治したら、お腹からでてきたよ、という神話。


本題。草薙剣は中国地方でつくられたという異説。八岐大蛇というのは、山陰の深山で製鉄を生業にする多くの(※八は多いの意)強者を、宴会(※酒を飲ませて)で斬たおしたよという説。尾を斬った時に刃が欠けたというのは、最後の1人が強くて、佩いていたのが「天叢雲剣(クサナギの剣)」。また、オロチが毒気を吐いたというのは、多くの製鉄業者がいたので、爐から吹きあげていた黒焔のこと。

抜丸

大原安綱は源氏累代の「鬼切」、眞守は平家「抜丸」を鍛えた。

「抜丸」はもともと勅命によって鍛えられ、平家の宝剣として「木枯」と名付けられていた。平忠盛(※平清盛の父)が昼寝をしていた所、池の中から大蛇が現れ、襲ってきた。忠盛は眠ったままであったが、「木枯」はひとりでにするりと抜けて、大蛇を追い払ってしまった。それ以来、この宝刀は「抜丸」と命名されたとのこと