『蛍火の社へ』(2011)

中編。うん、ちょっとずるいな。『夏目友人帳』の世界観をそのまま使ってる。ストーリーもまとまっているし、いい作品。これってスピンオフとは違うんーんだろうな?

異形のものとの交流だけど、少女漫画らしい、人間っぽさが漂う世界観。『蟲師』と比べると、こころの通い合いがありながら、違う世界に生きているという移ろう流れの機微を描いているということかな。

『夏目友人帳』が好きなら、期待通りの作品。

ギンが蛍に触れられても、実は消えないという展開を予想していたけど、外れ。でも、いい感じに外れたので、原作者の構成力を感じた。この発想は出なかったな。

追記2/13 本作の方が先発とのことで、妖怪→恋愛と作風を変化させてきた中での作品らしい。編集者が売れるように変えたその影響は、良いのか悪いのか、判断は難しいところだ。