無情なことを、現実の政治から、論理を考えてみる。

今回、邦人の生命が失われたということは、日本にとっては、国際的にも国内的にも万能なワイルドカードを手に入れたことになる。正直なところ、安倍首相の答弁をみて、このカードの有用性は検証したんじゃないだろうかと感じた。

日本の行動原理がよくわからないんだけど、湾岸戦争の時に、お金だけ出して日本は恥をかいたと非難していた人たちは、日本が被害当事国になった今回のISILの空爆に参加しろとは主張しない。人道支援を継続することがテロとの戦いになるそうだけど、これって前と同じお金だけ出しますってことではないんだろうか。

でも

日本政府としてして考えた場合、国際社会に対しては「犠牲者がいるにも拘わらず」お金だけの援助に留める平和国家、国内世論に対しては「犠牲者がいるにも拘わらず」人道支援は継続することでテロに毅然とした態度を示す。内外、右左、全方位に向けて、声高に大義名分を掲げることができる。


日本は中東に石油依存をしているので、関与せざるを得ないという現実がある。そして、今後もテロの対象になる可能性は増大する。「現実の事件」を前にして、議論は意味を為さない。対処しなければならないのだとしたら、やはり実行部隊の可能性を掘り下げる必要はあるんだろう。でも、、、わからない。

本当なら、平和なときに、決めておくべきことだったんだろうなっておもう。

なんでかな、こんなこと考えてるのは、やっぱりまだ他人事なんだろうな。