『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』
監督/神山健治、2006

神山監督版の3作目、長編1話完結。うん、連続して観ているためか、比較になってしまうな。1stが良くて、2ndで不完全燃焼だったのを、長編作品でどう表現するかというのが楽しみだったけど、結論としては普通のアニメだった。

正確には、絵、音楽とか全てまとまっていて、良い作品。ただ、なんか期待値が高すぎるんだろうな、監督の解釈の提示を望んでいたので、無難な仕上がりは残念だった。『攻殻機動隊』はテーマが「ゴースト」に焦点が合うので、光の当てる角度が問題なのかもしれないけど、映画版も並行して視聴しているので、「人形使い」の再解釈に謎解きを組み合わせたかんじ。

神山監督版だけ観てたら感想も違っていただろうし、時間をおいて見たらまた違うかもしれない。テレビ版と映画版の記憶が混ざってしまって、アレアレってなってしまうことも出てきてしまった。きっとファンなら、こういうパラレルな複雑化も好きなんだろうけど、とっつきにくさの裏返しでもある。

あとは、アライズを残すだけかな、少し冷却期間を置こうかな。