オバマ大統領とクリーンテック
就任式からしばらくしましたが、いよいよオバマ政権始動です。私は就任式を深夜テレビでいましたが、200万人とも言われる人がモールを埋めているのを見て、オバマ大統領への期待の大きさを感じました。自分と同年代のアメリカ人の友達によれば、1984年の大統領選から記憶をたどってもこれほど盛り上がったものはなかったそうです。デュタームさんによれば、カリフォルニアでもすごい盛り上がりで、そこかしこのレストランやバーで、ブッシュ政権の終了とオバマ政権の誕生を祝うパーティーがランダムに開かれているとのことです。
就任のパーティーの夢が覚める間もなく、オバマ大統領当人は早速仕事に取り掛かっています。当面の景気対策にも関心が集まりますが、雇用創出に加えて新産業の創造を助けるという趣旨で、今後10年間で1500億ドルを環境エネルギー分野に費やすことを目標に掲げています。アメリカのクリーンテックの投資家・起業家・技術者はこの投資に非常に期待していると思います。
どれほどクリーンテックとオバマ政権は近いのでしょうか?例えば、1月23日の日本経済新聞によると、グーグルの最高経営責任者エリック・シュミット氏は昨年11月に政権移行チームの経済顧問に就任。オバマ大統領に「新エネルギー分野での産業育成こそ、不況打破の最善の解決策だ」と進言していたとのこと。グーグルとオバマ政権との距離はかなり近いようで、シュミット氏以外にもGoogle.orgの環境エネルギー分野の責任者、ダン・ライカー氏はエネルギー長官への就任が取りざたされた
ほどです。
そのエネルギー長官になったスティーブン・チュー氏。中国系アメリカ人でノーベル物理学賞受賞者ですが、最近ではローレンス・バークレー国立研究所の所長として熱心にバイオ燃料や太陽エネルギーの研究に取り組んできました。彼も有名ベンチャー・キャピタリストのクライナー・パーキンズの環境技術評議会で審査員を務めたこともあるとのこと(同じく日経新聞)。
他にも、カリフォルニア大学バークレー校のダニエル・カメン教授はオバマ政権のアドバイザーを務めていましたが、2007年にエネルギー技術のイノベーションにおけるベンチャー・キャピタルの重要性を指摘する論文をEnergy Policyという学術誌
に書いています。
連邦政府のバックを受けたクリーンテック。ますます目が離せない一年になりそうです。
MJ