ITからETへ(2)
前回に引き続いてIT(情報技術)からET(エネルギー技術)へという話題です。
コンピューターの頭脳にあたるMPUの製造会社として有名なインテル。情報技術産業の牽引役であったこの会社はクリーンテックでも影響力を示し始めています。太陽電池部門を独立
させたり、投資部門であるインテル・キャピタルがドイツ
や中国
の太陽電池の会社に投資を開始していますが、それよりももっと影響力が大きいのが人的ネットワーク
かもしれません。例えばシリコンバレーで最も名高いベンチャー・キャピタリストであるジョン・ドー氏はインテルのセールス部門出身です。またインテルの創業に関わったアンディー・グローブ氏も米アメリカン誌に電気自動車の必要性を説く記事
を書いていますし、来年からスタンフォード大学で電気自動車やハイブリッドについて授業を教えるたりするようです。こういった有名人以外にもインテルから巣立った人々がスマート・メーター、風力、太陽熱など様々な会社に関与しています。
それから半導体の製造装置を作っている米アプライド・マテリアルズ(Applied Materials)社は太陽電池の製造装置の販売も開始
しています。(日本だとアルバックが同様なビジネスを展開しています。)特に、インドの太陽電池新興会社モーザーベアへの一貫製造装置を納入したことは注目を集めました。製造装置が簡単に手に入るようになるとますます中国やインドなどの新興企業の追い上げが激しくなるからです。米アプライド社は最近では蛍光灯よりも効率がいい照明である発光ダイオード(LED)や充電池や燃料電池などにも参入を検討
しているようです。
インテルやアプライド・マテリアルズは1年半から2年で半導体の性能(集積密度)が2倍になるというムーアの法則の立役者ですが、実際にIT革命を起こしてきた本人たちがエネルギー産業に入ってくるのは実に頼もしい話です。
MJ