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ITからETへ

11月4日、バラク・フセイン・オバマ氏が次期米国大統領に選ばれました。オバマ次期政権はエネルギー政策を大幅に変えることになるでしょう。例えば10年かけて1500億ドル(約14.6兆円)をクリーン・エネルギーなどに投資 し、500万人分もの職をつくり出すという公約を掲げています。1929年に始まった大恐慌に匹敵するといわれる現在の金融・経済危機の状況では思い切ったエネルギー政策は難しそうに見えます。しかし、逆を主張している人もいます。大変な時期こそ政府がニュー・ディール政策のような大幅投資に踏み切るべきだというのです。

温暖化対策に熱心な英国ブラウン首相や仏国サルコジ大javascript:void(0);統領が「グリーン・ニュー・ディール」を提案 しても驚くことはないでしょう。面白いのはIT企業であるIBMの最高経営責任者、パルミサーノ氏がこうした対応が必要だといっている のです。

省エネを大幅に進めたり、再生可能エネルギーを大量に導入するためには、スマート・グリッドが重要です。このスマート・グリッドは「エネルギー・インターネット」と呼ぶべきものです。多数のコンピューターが相互接続してエネルギーを分散的・双方向的に管理します。(スマート・グリッドの説明は日経ビジネスオンラインのコラム「Next Big Thing」 の記事 が詳しいです。)

パルミサーノ氏は古くなった電力網やインフラを更新し、同時にスマート・グリッドなどを導入しようと提案しています。インターネットと違い流れるものが情報ではなく電気ですが、それでもスマート・グリッドはIT技術を駆使したものになり、莫大な投資はアメリカのためだけではなくIBMの収益にもいい効果があるということでしょう。

以前ブログで書きましたがグーグルとGEは共同でスマート・グリッドに取り組むことを発表 しています。こうしたIT(情報技術)からET(エネルギー技術)へ、いやITとETを統合するという潮流は今後ますます大きくなるのかもしれませんね。

MJ