次の「グーグル」は?
インターネット検索サイトの雄、グーグル Googleが10週年を迎えました。1998年の創業からたった10年で年間売り上げ1.6兆円を超える驚愕のスピードで成長
しています。
独特の企業として有名なグーグルですが、なんといっても特徴的なのはシリコンバレーのベンチャー精神でしょう。企業のモットー、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする
」
は、技術を使って世界をよりよいものにしていくという、(梅田望夫氏のいう)シリコンバレー的「楽観主義」を感じさせます。大企業になっても未だにそうした雰囲気を維持しているのがすごいところです。
常に新しい企業が台頭するシリコンバレー。グーグルが大企業になった今、グーグルのように莫大な成功を収める次の企業は何か、非常に気になるところです。恐らくこれはエネルギー分野から出てくるのでは、と推測する人がいます。
「フラット化する世界」で有名なトーマス・フリードマンは最近エネルギー技術について熱心に語っています。9月に出た彼の新刊はグローバル化ではなくエネルギーについて
のものなのです。そして21世紀はIT(情報技術)ではなくてET(エネルギー技術)におけるベンチャーこそがアメリカの競争性を保ち、世界をリードするのに必要だと説いています。「10万人の人が10万個の[アイデア]に挑戦し、その中で5個ぐらいうまくいくのがでてきて、もしかしたら2つぐらい次の[環境ビジネス]のグーグルが出てくる
」と。
同様に地球温暖化問題を20年以上追い続けている米ニューヨーク・タイムズのアドリュー・レブキン氏も、次のグーグルのような成功はエネルギー業界で誕生するだろう
と予見しています。また彼は最近の若者を「E世代 Generation E」と呼びます
。Eはエネルギーと環境(energy and environment)の頭文字を意味します。
ブッシュ大統領ばかり目立ち環境に悪いといわれているアメリカですが、そのアメリカの若者は歴史の方向性を変えようと努力しているのでしょう。名高いベンチャー・キャピタリストのコスラ氏が言うように、シリコンバレーに集まる「アメリカで一番優秀な人材はエネルギーで仕事をしたいと思っている
」のかもしれません。
MJ