地球をよりよい場所にするために(1) | クリーンテック(CleanTech)

地球をよりよい場所にするために(1)

今日は Better Place ベター・プレイス(本社カリフォルニア・パロアルト)といったちょっと変わったクリーンテック・ベンチャーを紹介します。今回の内容は、主にWIRED誌の記事に基づいています。非常に面白い記事です。

日本でも郵便事業会社が導入を発表したりして、最近関心が高まっている電気自動車。走行中にはガスを排出することがなく、ブレーキのエネルギーを回収したりアイドリングがなかったりと高燃費。環境に優しい車です。

電気自動車の普及を遮っているのは値段とインフラです。電気自動車はガソリンの代わりに電池に電気を充電して、そのエネルギーで動くですが、この電池が高いのです。またガソリンスタンドに代わる充電ステーションなども、これから設備を作る段階です。ベター・プレイスは、この2つの問題にいっぺんを解こうとしています。しかも今ある技術で。新しいのは技術ではなく、ビジネス・モデルなのです。

あなたがベター・プレイスのお客だとしましょう。電池が切れそうになったらベター・プレイスのスタンドに行きます。電池を充電するのにはすごく時間がかかります。自宅で夜充電したりするのはいいですが、急ぎの場合どうすればいいのでしょうか?なんとベター・プレイスでは急ぎの場合充電をしません。充電池をはずして取り替えるのです。これは言葉で説明するより映像を見てもらったほうが早いでしょう。充電したら何時間もかかるところがたった数分の電池交換で済んでしまうのです。



次は支払いです。「使い放題」プランを選んでいるあなたはスタンドでは何も払いません。毎月銀行から自動振り替えで、会費と使い放題プランの固定額が引き落とされます。「使い放題」プラン。どこかで聞いたことがありますね。そう、携帯電話のプランに似ているのです。使い放題もあれば、使用量に比例した支払い方法もあります。

本体の売り方も携帯電話に似ています。少し前までは携帯電話は0円で買えました。2万円もしたら中々消費者も戸惑うところを、0円という価格でまずは買ってもらう。そして携帯電話会社は月々の通話料から金額を回収していたわけです。電気自動車も同様に本体価格が高いです。通常の車より2から3倍になるという見積もりもあります。このままでは客は寄り付かないでしょう。しかし現在はガソリン価格の高騰のため、燃費のいい電気自動車は燃料費/電気代を考えてトータルに計算するとむしろ安くなるのです。ですからベター・プレイスは0円携帯のように非常に低額で電池をリースし、代金を会費で回収します。こうやって環境にも優しいだけでなく、お財布にも優しいビジネスを打ちたてようとしています。

ビジネス・モデルだけ聞いても興味深いこの会社。まだ製品はできていませんが、実際にイスラエルやデンマークなどで展開が決まっています。ですが、会社よりもっと面白いのはCEOのシャイ・アガシ氏。彼については次回の記事で書きます。

MJ