大競争時代 | クリーンテック(CleanTech)

大競争時代

先日スタンフォードビジネススクールで、クライナー・パーキンスのパートナーの一人トレイ・バッサロ氏と話す機会がありました。彼女は、現在同VCでクリーンテックならびにIT分野の投資担当をしています。

彼女は、スタンフォード大学で機械工学を専攻後、PalmのPDAをデザインしたデザインファームIDEOで活躍、その後スタンフォードビジネススクールで、クライナー・パーキンスの役員、ジョン・ドー(John Doerr)氏にその才覚を認められ、自分でテクノロジー開発に関するスタートアップ企業を興した後に、クライナー・パーキンスに参画しています。技術を理解するだけでなく、それがどのようにビジネスとして発展していけるかというマネージメントの視点で、埋もれているすばらしい技術を発掘するのが自分の仕事だと、彼女はいいます。


同VCが投資ターゲットとしている地域として、アメリカ、ヨーロッパ、中国、インドを上げていることについて、日本への投資が視野にあるかどうかという質問をしたところ、非常に外交的に「でも、今は中国やインドの成長パワーが無視できないですから」という返答がありました。インドの風力発会社スズロン の目覚しい伸びや、中国のサンテックパワー などの太陽光発電会社の成功は、その技術だけでなく、膨大なエネルギー需要にこたえるため再生可能エネルギーへの転換を打ち出している政府の政策のあり方にも影響されています。この新しい市場に参入するのに、国としての支援体制があるかどうかは、大きな判断材料になるというのです。


またクライナー・パーキンスでは、世界の大学の研究室と直接接触するチームがあり、新しいクリーンテックの技術のインキュベーションにも力を入れているとのこと。具体的に、清華大学やインドの技術系の大学が開発している技術との資本提携の話もしているとのことでした。


こうした現状の中、日本の技術で付加価値を付けた商品やサービスが市場の支持を獲得して勝ち残っていくには、技術の優劣だけでなく、どんな体制やインセンティブをもってそれが応用されていくのかといった、政策を伴った総合的な環境作りが欠かせないのではという思いをますます強くします。

デュターム