MITのエネルギー・クラブ | クリーンテック(CleanTech)

MITのエネルギー・クラブ


冬のボストンを眺める


先週は研究会合でボストンに行っていました。MIT(マサチューセッツ工科大学)で開かれた持続可能性に関する研究会合 で、特に初日はノーベル平和賞を受賞した国連機関IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の議長パチャウリ氏を呼んで、IPCCの今後を語るなど、興味深い議論が交わされました。

研究会合もよかったのですが、MITエネルギー・クラブと話を持つことができたのがためになりました。東大の学生とMITの学生の話し合いの場があって、MITの友達もいたのでひょんなことでそこに参加してきました。

MITエネルギー・クラブ は主に大学院生の学生団体で、規模も大きく活発です。メーリング・リスト登録数は数百人。MITの大学院学生数が6000人程度であることを考えると非常に大きな数字です。頻繁に行う勉強会・連続講義に加え、年一回ビジネス・カンファレンス を開き、また学内のエネルギー研究の発表の場、エネルギー・ナイト も一年に一回に開催しています。デュタームさんが以前書いた ように、ニューヨーク・タイムズの著名コラムニストのトマス・フリードマン(「フラット化する世界」の著者です)がコラムに取り上げるほどになっています。

特にビジネス・カンファレンスは圧巻です。去年 参加したときには充実ぶりに驚きました。基調講演はMITの学長スーザン・ホックフィールド氏をはじめ、GE(ジェネラル・エレクトリック)の最高経営責任者(CEO)のジェフリー・イメルト氏、エネルギー・コンサルティングで著名なダニエル・ヤーギン氏とすごい面々です。基調講演以外の分科会でもMITの教授や議員秘書、シリコン・バレーのベンチャー・キャピタリストを呼ぶという豪華なものです。去年は敏腕として有名で、最近バイオ燃料の有用性を熱心に説いているヴィノード・コスラ氏がヴェンチャー・キャピタリストとして来ていました。

千人もの人が参加するこの会議、なんと学生が運営しているのです。MITの学長の支持を得たり色々と大学からも助けを得ているようですが、それでも主軸は学生。エネルギー政策・産業・技術を支える次世代の人々の熱心さを感じます。

今見ると完璧に見えるMITエネルギー・クラブですが、最初は小さな活動から始まったそうです。夜毎週バーに集まって、エネルギーについて語る。人と人とのつながりのおかげで、徐々に勉強会やビジネス・カンファレンスが始まっていたということです。

自分自身もそうですが、東大の学生はすごく刺激を受けたようなので、東京でも何か起こると面白いな、と思っています。

MJ