インドでの再生可能エネルギー | クリーンテック(CleanTech)

インドでの再生可能エネルギー

出張でインドに行ってきました。カオスというかエネルギーに溢れているというか、インドはすごい場所ですね。

仕事の方では持続可能性で日本とインドで共同研究を探るための非公式の研究者会合に参加してきました。特に興味深かったのが風力発電についての発表。まずは2006年の風力発電の世界ランキング
を見てみましょう(詳しくはここ
)。上位5位は
  1位  ドイツ 
  2位  スペイン
  3位  アメリカ
  4位  インド
  5位  デンマーク
となります。中国は6位、日本は13位です。そう、インドは風力発電ではアジアのリーダーなのです。

どうして風力発電がこんなに伸びたのでしょうか。不思議なことに、思い切った政策があったわけではないようです。wheeling(グリッドに供給電力をすると供給とは違う場所で電力を使うことができる)という仕組みはあったものの、決め手は電力供給不足なようです。

IT産業で最近有名ですが、インドはやはり発展途上国。急速な発展に電力供給が追いついていないのです。そのため発電された電力は比較的高額で買われるとのこと。どうやら大規模発電所ではなく小さめな風力発電がちょうどよかったみたいです。ドイツやスペインは発電をすると定額で収入が入るようになっているのですが(固定価格買取制度 feed-in tariff) 、このような本格的な政策なしに風力が広まるというのは面白いです。もちろん現状が続けば石炭・石油が主要なエネルギー源になりますが、熱心に新エネルギー政策を語る政府官僚や風力発電の技術者を見ると今後が期待できます。特に風力発電がなかなか普及しない日本から来た風力発電の研究者がインドの状況を羨ましがっていたのは象徴的でした。

会議で聞いたことは心強いですが、リクシャーにのってみたデリーは強烈でした。溢れる車、汚い空気、そして人、人、人。自動車保有台数は今後もうなぎのぼり。ショッピング・モールもいくつもできています。インド人は今後欧米のブランドから服を買って、欧米風の音楽を聴いて、そして欧米的にエネルギーを大量消費する生活をするのかもしれません。

両側面を見れてとても意義深い出張でした。個人的にはお腹をくずすことがなかったのが何よりもほっとしましたが・・・。

MJ