Clean Tech へのエンジェル投資 | クリーンテック(CleanTech)

Clean Tech へのエンジェル投資

シリコンバレーで起こっているClean Tech関連ビジネスについて書いていってみようということになりました。今シリコンバレーでは、Clean Tech/Renewable Energy/Sustainabilityなどのキーワードで結びつく、環境関連ビジネス・新エネルギービジネスが沸々と音を立てて湧き起こっています。グーグルの新エネルギー業界参入のニュースは、この業界が新たな発展段階に入ったことを示すのではないかと思います。もちろんビジネスだけでなく、再生エネルギーの導入を推進する州の条例や、NPOがすすめる貧困家庭のための太陽エネルギー利用の促進など、カリフォルニアで起こっているエネルギーについての変化を、地の利を活かしていろいろ見聞して少しずつ書いてみたいと思います。

スタンフォード大学のビジネススクールで、エネルギークラブの学生主催のレクチャーがありました。私は大学の職員として、ランチタイムなんかに行われるこうしたレクチャーやプレゼンテーションにお弁当を持ってひょっこり参加できるのでとっても幸運。今回のスピーカーは、California Clean Energy FundCalCEF)のジェネラルパートナー、Susan Preston氏。彼女はClean Energy Angel Fundという基金を運営していますが、それは名前の通り、クリーンエネルギーへのエンジェル投資を目的とするプログラムで、現在省エネ技術や、温暖化の原因となるグリーンハウスガス削減技術投資に照準を合わせており、最近アル・ゴア氏が同社のビジネスに参画したという報道もあったところです。

いわゆるベンチャーキャピタルとの違いは、エンジェル投資家が主に個人であることと、投資の対象がSeedと呼ばれるビジネスの最初期段階での投資ということです。2007年第13四半期の米国におけるCleanTech系企業への投資額は26億ドルとのことですが、実はほぼ同額の投資がエンジェル投資家からも同業界に対して行われたそうです。でも、VCが投資した案件の内訳数が3,416件に対し、エンジェル投資では実に51,000件というので、エンジェル投資が、初期段階のビジネスに小規模の投資を分散して行うというスタイルをとっていることが解ります。例えば、Solar cell関係の小さな会社に75万ドルの投資をしたところ、2年後に30億で他の会社に買収されたなど、さまざまな先行投資の成功例があるようです。ちなみに、彼らが求めている投資先は、1)自分たちの技術に情熱をもっている技術者集団 2)経験のある経営陣 3)照準のあったマーケットが見えている 4)将来的M&Aに積極的なところとのこと。また、エンジェル投資家の条件は、 1)個人の資産を投資できること 2)他分野への分散投資をして投資バランスを取っていること 3)10年から30年の長期投資に合意 4)万一全投資額を失っても耐えうる資産を備えていることだそうです。

こういう存在があるから、シリコンバレーの新しい技術はITもclean techも経済的なバックアップを得て、どんどん飛躍していくことが可能なのですね。既に始まっているシリコンバレーの新しいうねりの胎動を感じるプレゼンテーションでした。