グリストラップの清掃頻度について


飲食店の厨房に設置が義務付けられているグリストラップ。


放置すると悪臭や配管詰まりの原因となるため、適切な頻度での清掃が不可欠です。



理想的な清掃頻度は、店舗の規模や使用状況によって異なりますが、弊社含め色々な会社様からおすすめする頻度は以下のようになっております。

※こちらは事業主様が自分で清掃する場合となります。


毎日: 溜まった油脂(バスケット)の除去

→    現実的に行っている会社は少ないでしょうが毎日行うことで悪臭を防ぎ清掃を行うスタッフの負担を軽減することができます。


週に1回: 底に溜まったヘドロの除去

→    スクイン棒などの道具を用いてスカムやゴミを除去することにより業者に頼む手間と費用を抑えることができます。


月に1回: 槽全体の清掃

→可能であればですが水笠を柄杓などを用いて20L程抜き、溜まっていた部分の汚れをブラシなどで落とすことにより綺麗な状態を維持することができます。


特に、バスケットに溜まった生ごみや油脂を毎日取り除くことは、悪臭の発生を抑える上で最も重要です。


また、定期的に専門業者へ依頼することで、手の届かない部分の汚れも徹底的に除去でき、トラブルを未然に防ぐことができます。清掃を怠ると営業停止命令の可能性もあるため、計画的な管理を心がけましょう。



グリストラップ清掃を業者に依頼する際の頻度は、業種や店舗の規模、料理の提供量によって大きく異なります。油脂の排出量が多い業態ほど、頻繁な清掃が必要です。以下に目安をまとめました。



居酒屋・ラーメン店・中華料理店(油脂使用量が多い)

• 目安: 毎月1回

• 揚げ物や肉類、スープなど、大量の油脂を使う業態は、グリストラップに油分が溜まりやすいです。特にラーメン店は油が固まりやすく、こまめな清掃が欠かせません。営業状況によっては、月に2回以上依頼することも検討すべきでしょう。


レストラン、カフェ、ファミリーレストラン(油脂使用量が比較的少ない)

目安: 2か月に1回

• 比較的油の使用量が少ないこれらの業種では、居酒屋などに比べると清掃頻度は少なめです。しかし、ランチタイムやディナータイムに客数が多い場合、汚れの蓄積が早まるため、状況に応じて頻度を増やすことが重要です。


スーパー、コンビニ、老人ホーム、学校など

目安: 3か月に1回~半年に1回

• 食品を扱うスーパーやコンビニ、調理設備がある施設では、飲食店ほどではないものの、定期的な清掃が必要です。特に惣菜コーナーやバックヤードでは油脂を扱うため、注意が必要です。




全ての業種に共通するポイント

あくまでも上記は一般的な目安です。

実際の清掃頻度は、グリストラップ内の汚れ具合や、悪臭の発生状況を見て調整することが最も重要です。また、バスケットに溜まった生ごみは毎日、水面に浮いた油脂は週に1回程度、自店舗でこまめに清掃することで、業者に依頼する頻度を減らすことができます。