一人百物語 その4 | re:monkeyのRelaxationRoom

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脱力系リラクゼーションblog。
其の実はカオス。

100まで、あと少しですが、
息切れ感が半端ない感じです。


とりあえず、もうひと踏ん張り、
歩き続けます。



↑Mr.Childrenのinnocent worldです。


七十六話目 古いカメラ

「やるよ」
そう言って、親父に渡したのは古いカメラ。
「これにはな、人の死に顔が写るんだよ」
「は?全然面白くねーよ」
親父は黙ったままだった。
数ヵ月後、親父は死んだ。急性の心臓発作だった。


それから数ヶ月経ち、カメラの話を怖いもの好きの彼女に話してみた。
「そのカメラの話、本当なの?」
「撮ってみるか?」
「そうしよっか」
おい待て、冗談で言ったんだぞ。
だが、後には引けない…
カシャ


「なんだよ、コレ」
の顔はいつもと変わらなかったが、彼女の顔が血塗れだった。
「なんかイタズラしたんでしょ!?」
もちろんしていない。
それに、写真を撮ろうと言ったのはそっちじゃないか。
取り乱したまま、彼女は帰ってしまった。
が逆の立場だったら、そう思うと責める気にはなれない。


数日後、彼女が交通事故で死んだ。
聞いた話だが、顔は血塗れだったそうだ。
「苦しかっただろうな」
写真を見せて以来、ずっと怯えていたらしい。
あの写真を撮らなければ、もっと楽しく数日生きられたんじゃないか、と考えてしまう。
彼女の分も強く生きようと思った。


いつもと変わらない写真ってことは。。。


七十七話目 留守電のメッセージ

6月の終わり頃、アパート暮らしの大学生が、腐乱死体の状態で発見されました。

兄の勝巳さんが呼ばれ、身元確認に続いて、留守電のメッセージが再生されました。

3月14日-母親から 思い出話、途中で切れる。
3月16日-友人から 旅行の誘い。
3月21日-父親から 祖父が会いたがってる旨。
4月25日-友人から 大学に顔を出せと。
5月1日-母親から 勝巳に連絡しろと。

そこでテープが終わり、
「ご両親からの電話は、いつも深夜2時過ぎですな」刑事がつぶやくと、
勝巳さんがうなずいてから言いました。
「両親は、僕らが小さい頃に死にました・・・」

3/14と3/21の電話は、死者が大学生をあの世に手招きしているということ。



七十八話目 お別れ会

今日は親友のA君が転校するのでお別れ会をやった。
みんなと別れるのが寂しいのか、A君はちょっと落ち込んでるみたいだった。


お別れ会はとても素晴らしいものだった。
途中、歌が得意なM君が歌を歌って盛り上げてくれたり、
学級委員のS子が詩の朗読をして雰囲気を作ってくれた。


そして、お別れ会のクライマックス。
親友のが、A君にプレゼントを手渡す瞬間だ。
プレゼントはクラス全員で書いた寄せ書き。
昨日、出席番号順で周ってきたその白い綺麗な色紙に、
僕は今までの思いを込めて、『ありがとう』と一言だけ書いた。
親友なのにそれだけ?と思うかもしれないけど、その言葉だけで気持ちは十分伝わるはず。
は綺麗な袋に入った色紙をA君に渡した。


「元気でね、A君・・・」
「今までありがとう、W君・・・」


A君はちょっと照れたような表情を浮かべて、
袋の中の寄せ書きを見た後、
感極まったのか号泣してしまった。
そんなA君を見て、たまらずも号泣してしまった。
プレゼントをこんなに喜んでもらえるなんて、本当に嬉しい。
二人して泣いてる姿が滑稽だったのか、クラスの皆がニヤニヤしながらこっちを見ている。
は急に恥ずかしくなって、照れ笑いをした。
本当に、とても素晴らしいお別れ会になりました。


『僕』はイニシャルが
出席番号は普通名前の順。
回ってきた真っ白な色紙。
はいじめられている。



七十九話目 未来への干渉

今から10年前にタイムマシンが完成し、それからの研究によって、
タイムマシンで行ける過去と現在は同じ時間軸上にあることが判明していた。
つまり、過去へ干渉することは現在への干渉も意味するのだ。


国連大学の研究部に勤務しているは、古環境のデータ収集で、第四紀更新世へ調査へ出かけることとなった。

調査地へ赴いたは早速調査を始めたが、途中で雪崩に遭い、食料と調査機材をすべてなくしてしまった。
は食料だけでも雪から掘り起こそうともしたが、まる2日探しても見つけることはできなかった。
しかし、帰りのタイムゲートは3日後まで開かない。
これまでは雪解け水でなんとかしのいできたが、このままではもう長くは持たないだろう。
何か食料を見つけなければ。


そうしてうろうろ歩き回っているうちに、一匹のウサギの死骸をみつけた。
助かった!
は無我夢中でウサギにかぶりつき、あっという間に平らげた。


生命の危機が去り冷静になったは、そこでふとある規則を思い出した。
『いかなる理由があっても未来へ干渉を及ぼす生物への接触、殺生は禁ずる』
だがあのウサギはすでに死んでいた。未来への干渉にはならないだろう…
そう自分に言い聞かせ、は雪穴を掘ってじっとしていた。


しかし、しばらくしては気づいた。自分の体が消えかけているのを。
はそのときやっと悟ったのだ。


過去のご先祖さんが一緒に雪崩にあった。
過去の先祖が食べる予定だった物がなくなった。



八十話目 ホテルの外が騒がしい

俺は会社から長い休暇をもらい、イギリスへ旅行することにした。
ホテルで寝ていると、なにやら外が騒がしい。時間は深夜3時だ。
窓から顔を出してみると、何か事件があったらしく、
しかも犯人はホテルの2階にまだ隠れていると警察が叫んでいる。
自分がいるのは3階だ。
だが外を見る限り、2階以下のフロアはすでに警察が厳重に包囲しているようだ。
エレベーターも階段も使えそうにない。
俺は多少心配だったが、旅の疲れによる睡魔に勝てず、
犯人が早く逮捕されることを祈りながらベッドに入った。

イギリスやフランスとかだと1階は数えない。
1階がground floor、2階がfirst floor




八十一話目 子供を孕る

長年連れ添ってきた彼女と、ついに結婚することになった。
彼女は嫉妬心が強い子で、他の女の子と話をするだけですぐに不機嫌になるんだ。
でも、本人は浮気をまったくしないし、だけを愛してるって何度も言ってくれた。
だからは、彼女と結婚することに決めたんだ。


挙式を終えて、一戸建てを買って、二人の新婚生活が始まった。
妻は毎朝俺を玄関から見送って、 夜はかならず料理を作って待っていてくれる。
は本当に幸せだった。


そして数年後、が初めての子供を孕る。医者によると女の子だそうだ。
は初めてのことで、それこそ大喜びした。
も笑顔で自分のお腹をなでて喜んでいた。


やがてお腹もぽっこり出てくるようになり、の腹に耳を当てて、
もうすぐ生まれてくる我が子の様子が、気になって仕方がなくなるようになった。
朝起きたとき、夜帰ったとき、は毎日のようにのお腹から我が子を可愛がった。


ある日、病院から仕事先に一通の電話が鳴った。
が流産したのだ。
は上司に無理を言って、急いでが担ぎこまれた病院に向かった。
そこでは、産婦人科の担当医から、流産の事実を聞かされた。
嘘ではなかった。


は病室で寝ているのところへ向かった。
は疲れたような、悲しいような目で窓の外を眺めていた。
「残念だったな・・・」と呟いた。
「・・・そうだね」も呟いた。
その後に、振り絞るような声で、こう続けた。
「でもあたし、また子供つくるよ。
 死んじゃったあの子の分も生きられるような、元気な男の子をね・・・」


嫉妬深い妻。
子供は女の子だった。
「次は男の子作ろうね。」



八十二話目 利き腕

人間の9割が右利きであるが
他のさまざまな生物はその左右の利き腕の割合は半々なのだそうだ

この理由を1871年にトーマス・カーライルは
左手に盾を、右手に武器を持った兵士は心臓に強打を受ける確率が下がるため
生き延びて子孫を残すことが多かったと推測した。



八十三話目 無人島

「一年前、うちの大学の生徒が無人島で7人全員死んだって事件あったよな?」
「あぁ、あったな。それがどうした?」
「実は、その事件の模様を映したビデオがここにあるんだよな~♪」
「マジで?!」「えぇ~うっそー」「怪しい」「・・・ホントに?」みんなそれぞれ勝手なことを言っている。。。
「まぁ、とりあえず観てみようぜ~」
ビデオが再生されると初めは普通の旅行のようだったが、その夜に一人の死体がみつかるとそこからはパニック映画のようだった。みんな震え、怯えている。
そこから次々と死体で発見されていき、結局はカメラマンと一人の少女が残った。少女は言う。
「あなたが犯人なんでしょう?!私が犯人なわけないもん!それに、こんな状況でビデオ撮ってるなんておかしいわよ!」
「違うおれじゃない!これは警察に証拠として、渡すために・・・」
少女は最後まで話をを聞かずに外に飛び出していった。それをすぐ追いかけるカメラの男。
そこで、急に画面が黒くなり次には無残な少女の死体と首吊り自殺をしたと思われる、カメラの男が映っていた。そこでビデオは終わった。


幻のエイトマン


八十四話目 リサイクル好き

駅のベンチで電車を待っていた時、隣に赤ん坊を抱いた夫人が座った。
子供好きなはついジッと見てしまった。
それに気付いたのか夫人が聞いてもいないのに話しかけてきた。
「これね、実はバッグなんですよ。」
そういうと赤ん坊の服をめくり、お腹についたジッパーを見せてくれた。
そう言われてみれば確かに、目玉もガラス玉で出来ているようだ。
「へぇ、良くできてますね。」
「ええ、結構難しいんですよ、時間もかかるし、でもリサイクルが好きだから。」
と笑顔で答えて。丁度来た電車に乗って、行ってしまった。
も同じ電車に乗るはずだったが、ベンチから立ち上がる事が出来ず、去っていく電車を見送った。


まさかのリサイクル・・・?


八十五話目 ホームレスの呟き

ニューヨークの地下鉄をはよく利用する。
毎朝通勤の度に地下鉄構内で何やらぶつぶつ言ってる一人のホームレスの男がいた。
の近くの壁に寄り掛かり内容を盗み聞きした。
目の前をおばさんが通る。すると
「豚」
と呟いた。


は思った。なんだただの悪口か、動物に例えているだけか…。
次に普通のビジネスマンが通る。すると
「人」


あぁ、まさに普遍的人間って感じの人だな…。
別の日、暇潰しにまた盗み聞きしてみる。


の目の前をやつれた男が通る。
するとは、
「牛」
と呟いた。


牛?どちらかと言うと痩せた鳥だが…?
次に典型的な肥満の男が通る、すると
「野菜」
と呟いた。


野菜?豚の間違いだろ?
は家に帰り考えた。


もしや、次に生まれ変わる生き物、すなわち転生を言い当てるのか!?
その後、何度もホームレスを観察しているうちに疑問も確信に変わった。


ある日思い切ってホームレスに疑問をぶつけ、能力を身につける方法を教えてくれと懇願した。
ホームレスは淀んだ目でを見つめた後、の頭に手をかざした。


次の日からホームレスはいなくなった。仙人だったのだろうか?はたまた神か?
は能力を身につけた。
それは期待するものとは違っていた。
ただ単に、その人が直前に食べたものだった
はあまりのくだらなさに笑ってしまった。


ビジネスマンは人を・・・


八十六話目 倒れた父

いやー今日はマジ焦ったわ。
昼過ぎにお袋から電話が来て、「父さんが倒れたらしい」って。
すぐに搬送された病院にバイクで向かったけど、その間ずっと親父のこと思い出してた。

今日の朝も、いつものように「いってきます」と笑顔で仕事へ向かった親父
経理一筋25年の真面目なサラリーマン。風邪で熱を出しても会社を休まない親父
毎日往復2時間も満員電車に揺られてるのに愚痴一つこぼさない親父
頼むから無事でいてくれ!祈りながらバイクを飛ばした。

病院について拍子抜け。命に別状はなし、意識もある。ただの貧血だったらしい。
心底ほっとした。でも、心配してたって言うのは何か気恥ずかしくて

「マジで勘弁してくれよ~、家のローンだって10年以上残ってるんだからさ~」

なんて冗談交じりで悪態ついちまった。素直じゃねえなあ
親父はバツが悪いのか「すまん‥」とだけいって後はずっとうつむいてたよ。
なんにせよ良かった。
救急車呼んでくれたウチの近所の公園の管理人さんには感謝してる。


もしかして、親父失業中・・・?


八十七話目 真ん中でよかった?

あるところに通ると必ず幽霊に会うトンネルがありました。
トンネルの近くにある中学校の女生徒が三人、そこに肝試しに行くことにしました。
夜行くと怖いのでお昼間に行きましたが、お昼に見てもトンネルはやっぱり怖く、
三人手をつないで走り抜けることにしました。

トンネルを走り抜けた後、息を切らしながら三人は声をそろえて言いました。

「真ん中でよかった」


真ん中の人→両手を繋ぐ。
3人だから、端の二人は片手があくハズ・・・?



八十八話目 ペタッとね~

車運転してて信号待ちした時なんですけど

いきなりペタペタッ…って車の後ろの方から音が聞こえて。

誰?警察?と思って後ろ見たら誰もいない

あれ?って思ったら後部座席の窓に子供の手の跡がついてんの!

怖くないですか?びっくりして即行、手伸ばして服の袖でゴシゴシ-って手形消しちゃいましたよ!

でも落ち着いて考えたら、車に乗る前近所の子供達が元気に遊んでいたし、

まぁよくあるイタズラですよね。

あぁあ、本当にびびったわ~


車内から拭ける手形ってことは・・・


八十九話目 イヤホン

今日9800円で買ったイヤホンが壊れた
大音量でスリップノット(笑)聴いてたせいかいきなり途切れやがった。
くそ。9800円もしたってのに。。。
俺は腹が立って45万円のプラズマテレビを座布団に叩きつけた。
はっと我に返り、あわてて壊れていないか確認した。
画面が映る。良かった。と思ったら音が出ない。
くそ。45万円のプラズマテレビまで壊れてしまった。
送料込みで47万円の損だ。
それにしても今日は静かだな。
気晴らしに散歩にでもいこう。


耳がやられてる・・・?


九十話目 誘拐

双子の子供が誘拐された。
双子はガムテープで目と口を塞がれた。

犯人
姉の耳元でヘリウム声になり囁いた
「抵抗したり逃げたら妹を殺すよ。」

さらに犯罪者は
妹の耳元でヘリウム声になり囁いた
「抵抗したり逃げたら姉を殺すよ。」


なぜ、姉、妹を見分けられたのか・・・


九十一話目 海へ山へ

昨日は山へ足を運んだ。
今日は海へ足を運んだ。
明日はどこへ行こう。
私は頭を抱えた。


バラバラ死体・・・?


九十二話目 落石事故

ある家族がの実家に遊びに行くために田舎までのバスに乗っていた。
山のふもとあたりまできたときに、子供が「おなかへった」とだだをこね始めたので、
しょうがなく途中のバス停で降りて近くの定食屋で食事をすることにした。

食事が終わり定食屋に設置されているテレビをふと見ると、
さっきまで家族が乗っていたバスが落石事故で乗員全員死亡というニュースが流れていた。
そのニュースを見たは、「あのバスを降りなければよかった…」と呟いた。
それを聞いたは、「何を馬鹿なことを言っているんだ!」と怒鳴ったが、
すぐに「あぁ、なるほど。確かに降りなければよかった…」の意図に気づく。


停車時間がなければ、事故は起きなかったかも・・・


九十三話目 ドライブ旅行

学生時代から仲の良かった4人組でドライブ旅行に出かけた帰り道
事故を起こしてしまった。
一人は胸を強く打って死んでしまった。
残った者達で葬式に参列した帰りに喫茶店に寄った。
ウエイターが水を4つ持って来た。
普段温厚な友人もさすがに怒った。
ウエイターは申し訳ありませんと、空席のとの前の水と2つ下げた。



九十四話目 復讐

不幸な身の上のジョンはある日、孤児院の先生に尋ねた。

ジョン「先生。どうして僕にはパパとママがいないの?」
先生「あなたのご両親はね、ジョン。あなたが小さい頃、黒人の強盗に殺されてしまったのよ」
ジョン「どうして僕は歩けないの?目が見えないの?」
先生「その強盗にひどいことをされたからよ」

ジョンは黒人を恨んだ。全ての黒人を憎んだ。
無理だと分かってはいたけれど、いつか犯人を探してぶち殺してやろうと思っていた。
ある日 先生がいった。

先生「喜びなさい、ジョン!あなたの足と目が治るのよ!」

ジョンはまず足の手術を受けた。

そして目の手術をした翌日、ジョンは治ったばかりの足で電車の前に飛込んだ。


ジョンも黒人だった・・・?


九十五話目 お守り

貧しい母子家庭ながらも仲が良く、助け合って生活していた母娘。
母親を育て、大学を卒業するまで一所懸命に働き、は家事の手伝いをしながら勉強を。
そして大学受験の時、母親は手作りのお守りをにプレゼントしました。

母「頑張ってね。これはお母さんからのお守り」
娘「ありがとう。大事に持っていくね」
母「気をつけて。お守りって中身を空けると効果がなくなるから空けちゃだめよ」
母親を心から感謝しました。
そして大学にも合格し、その後も勉強を怠ける事なく大学生活を終え就職。

やっと社会人になり、初任給で母親へ旅行をプレゼントしました。
ところが何と、その旅行途中で大切な母親は、不慮の事故で突然この世を去ってしまいました。
いきなり一人ぽっちになってしまい、悲しみに暮れたにはの形見すらない。
その時、受験の時にもらったお守りを思い出し、母親「空けるな」という言いつけも忘れ、急いでお守りを開けてみた。
中には紙切れが。

そしてその内容は…

「お前がいなければもっと楽な生活が送れるのに。大学なんて… お前なんか死んでしまえばいいのに。シネシネシネシネシネ」



九十六話目 静かすぎる

ある地方で大きな地震があった。
避難所の小学校で寝ることにしたが人があふれ騒がしくてとにかく暑い。
涼みに外にに出ると明かりのついてない建物を見つけた。
そこはとても涼しく、静かなので多くの人が横になっていた。
これはしめたとそこで寝ることにしたがしばらくして異変に気付いた。静かすぎる。



九十七話目 ごめん

妹「(俺の友達)くん遊びに来んかな」
俺「(俺の友達)?なんで?」
妹「呼んでくれん?」
俺「うちに?呼んでどーすんの」
妹「ちょっと一緒に写メ撮ってもらいたい」
俺「え、何、好きなん」
妹「いや、私のタイプではないんだけど」
俺「何それ」
妹「あの、真面目な話なんだけど」
俺「え?うん」
妹「ゼミの友達と話しててね」
俺「うん」
妹「うちのお兄ちゃんだってかっこいいよ~とか言っちゃったのね」
俺「ああ」
妹「写メ…」
俺「ごめんな」
妹「ううん」



九十八話目 絵画

ある日僕は学校の美術室の掃除当番だった。
早く終わらせて帰ろうと思い急いでいたら、
一枚の絵が大事そうに飾られているのを見つけた
その絵はとても綺麗な女の人の肖像画だったが、
少し不気味で目に特徴があった。
とても大きな瞳でこっちをみている気がした。
なんだか怖くなり急いで掃除を終わらせ帰った。
次の日学校は大騒ぎになっていた。
例の美術室の絵が盗まれたのだ。
最後に絵を見たということで美術の先生にいろいろ聞かれた。
「なるほど掃除をしてた時にはちゃんとあったんだね」
「間違いないです、あの絵は高価なものなんですか?」
「あれは『眠りに落ちた美女』といって私の知人の画家が自分の娘
の寝顔を見て描いたものなんだ、特に価値は最も画家も娘ももうこの世にいないけどね」

「そうなんですか・・・」
あの絵は結局見つからなかった、
不思議なことに泥棒が入った痕跡はなかったらしい。



九十九話目 予見

息子は、時々、(写真でも、画像でも)人の顔をじっと指さすという、妙な癖があった。
指をさされた人物が必ず3日以内に死ぬ、と言うことを知ったのは、つい最近のことだ。

今日も、テレビをつけようとしたとき、息子は、じっと画面を指さしていた。
付いたテレビには、大物議員の姿が。
へえ、こいつも死ぬのか。


テレビをつけようとした時→テレビ付は まだ ついていない。
指をさされたのは、消えているテレビに映った自分・・・?




何とか、99まできました。

本来、
蝋燭フッと消しながら、
話を進めるので、


100話目を語り終え、灯心がすべて引き抜かれて真の闇が訪れたときに、
なんらかの本物の怪が現れるとされることから、
実行する際には、99話でやめ、朝を待つというスタイルが良いみたいです。


が、

百話目 気配
なんか後ろに気配がするときは、
後ろじゃなくて真上にいるらしい。


あえて、100話目を差し込んでおきます。

参考文献・資料

http://nazolog.com/blog-entry-3337.html

http://blog.livedoor.jp/sixeyesblue/

http://matome.naver.jp/odai/2129649306566661601

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