ミニチュアフード173号、「初夏の和菓子」を作りましたあじさい

薔薇の練り切りが、簡単そうに見えて、意外と難しかったです。

中身の生地の色が透けて見えるように、外側の生地を薄く伸ばしながら包んでいます。

本物の和菓子を作る時にもよく使われる、「内ぼかし」という技法なのですが、これがなかなか、良い感じに透けないのです。無理すると破けちゃうしもやもや

切り込みも、中身の餡の色が奥にチラッと見えるくらいの、浅すぎず深すぎない感じが理想ですが...まだまだ、練習あるのみですあせる


きんとんの紫陽花には、雨の滴をイメージして、銀の粒を飾りました(にゃんこはガチャガチャ、お花は作家さんのです)


きんとん部分は、粘土をザルに押し当てて、にゅっと出てきたのを使います。しっかり乾燥させてから取ると、綺麗にポロポロと落ちて気持ち良いです。


露を一粒のせた葉っぱは、落とし文。

若葉色に染めた練り切り生地を葉っぱの形に伸ばして、葉脈を付け、鹿の子豆を包んだお菓子です。



餡子の色は、3〜4色ぐらいを混ぜて作りますが、毎回微妙に違う色味になってしまいますね...同じ色は2度と作れないかもしれません汗


「落とし文」とは、想いを伝えたい人の側に落とした恋文のことなのですが、

その手紙によく似た葉っぱを作る、オトシブミという昆虫がいるそうで、葉っぱに卵を産むと、その葉をくるくると丸めて、地面に落とすのです。

虫の赤ちゃんの揺り籠ですね立ち上がる



こんな可愛い和菓子に、虫の話が出てくるとは驚きですが、昔の人はこれを恋文に見立てたのかと思うと、なんとも夢があるというか、ロマンチックな気もします


和菓子好きなので、8月発売予定の、リーメントの和菓子屋さんが楽しみです。