システムテスト(総合テスト)仕様書は、システム全体が要件定義通りに動作するかを確認するための重要なドキュメントです。

以下に、一般的によく使われる構成案と具体的なテストケースのサンプルをまとめました。


1. システムテスト仕様書の構成案

標準的な仕様書は、以下の項目で構成されます。

  1. テスト計画の概要: テストの目的、範囲(実施する機能・しない機能)。

  2. 実行環境: OS、ブラウザ、ハードウェア構成、ネットワーク条件。

  3. テスト手法: オンライン操作、バッチ処理、負荷テスト、セキュリティテストなど。

  4. 合否判定基準: 期待される結果と実際の値が一致すること。

  5. テストケース一覧: 個別の確認項目(以下に詳細)。


2. テストケースのサンプル(表形式)

システムテストでは、単体の機能だけでなく「業務フロー」や「異常系」に重点を置きます。

ID テスト大項目 テスト中項目 テスト内容(操作手順) 期待される結果(正解) 備考
ST-01 ログイン 認証機能 正しいIDとパスワードを入力し、ログインボタンを押下する。 ホーム画面へ遷移し、「ようこそ〇〇さん」と表示されること。 基本正常系
ST-02 ログイン セキュリティ 誤ったパスワードを5回連続で入力する。 アカウントがロックされ、解除指示のメッセージが表示されること。 異常系
ST-03 注文登録 業務フロー 商品をカートに入れ、決済完了までの一連の操作を行う。 注文完了画面が表示され、DBの在庫数が1減算されていること。 結合・整合性
ST-04 画面共通 レスポンス 検索ボタン押下後、10万件のデータから結果を表示させる。 3秒以内に検索結果が表示され、画面がフリーズしないこと。 性能・品質
ST-05 権限管理 アクセス制御 一般ユーザーアカウントで管理画面のURLに直接アクセスする。 403 Forbidden またはエラー画面が表示され、閲覧できないこと。 セキュリティ

3. システムテストで重点を置くべき観点

システムテストを形にする際、以下の3つの視点を盛り込むと網羅性が高まります。

① 業務シナリオテスト

「ユーザーが朝出勤してから退勤するまでの操作」のように、実際の業務の流れに沿ってテストを行います。

  • : 予約の作成 → 変更 → キャンセル → 返金処理、という一連の流れが矛盾なく完了するか。

② 異常系・限界系テスト

システムが壊れないこと、あるいは適切にエラーを出せるかを確認します。

  • : 大容量ファイルのアップロード、ネットワーク遮断時の挙動、システムの日付を跨ぐ処理など。

③ 非機能テスト

操作性や性能を確認します。

  • : ブラウザの「戻る」ボタンを押した時の挙動、複数ユーザーによる同時アクセス。


次に、具体的な特定のシステム(ECサイト、勤怠管理、在庫システムなど)に合わせたテスト項目の作成をお手伝いしましょうか?