小太郎「封をトミンガーに先あけられて、合格したって教えてきた、、、自分で見たかったのに…」





しょーもな!





小太郎の母親のあだ名はトミンガー。
小太郎をいつも気にかけている。親は子がかわいいというがまさにそれだった。かといって教育ママみたいなのではない、サバサバして人当たりのいい人である。






ぼくの両親のタマ、ゴルゴとも大の仲良し。





そしてその晩、三家族で合格祝いに寿司を食べに行った。





小太郎はそれから一週間ぐちぐちいい続けた。





けれど不安が一つあった。花商は昔から上下関係が激しいと有名だった。
今はかなりマシになったというが、、
やはり不安。






噂では、どぶ川で泳がされたり、蝉を食べさせられたり、、、、、、。






なんやかんやで不安だった。






練習を見学した雰囲気が全てだとしんじるしかなかった。





たけゆう「どぶ川で水泳大会や蝉を食べるのは絶対に嫌だよなぁー」



ぼく「てかまず、蝉食べ物じゃない」




小太郎「川上先生がきてそういうのなくなったらしいよ。」




たけゆう「たしかに練習の雰囲気もよかったし、昔の話と信じよう」





ぼく「信じるしかねぇだろ」





小太郎「川上先生がきてからは辞める人ほとんどいないみたいだから大丈夫だよ、最近、花高の評判もいいし」





たけゆう「たしかに蝉くわされて辞めないやついないとか、ありえないもんな」





小太郎「そんなことより、早く寮に入って生活したいなぁー」




ぼく「おい小太郎、たけゆうがふざけ出したぞ」



小太郎「たけゆうは不安なんだよ」




ばかみたいな踊りをたけゆうは半時間ぐらい続けていた。












三月の春休みに入ると前期試験合格者は仮入部で、一週間、本入部の前に雰囲気に慣れるために軽く練習したり、先輩の試合や練習を見学したりする期間があった。





僕らはかなり気合いが入っていた。





なぜかというと、軽い練習だがこの初期段階で監督にアピールしたり実力が認められれば、本入部してすぐ一軍に帯同できるのだ。


















そして仮入部初日






続く。



その夜、2人からメールがきた
なんでこなかった、どうして
そういった内容だ。





僕は忘れてた、期限が過ぎてたとその場を濁した。





僕自身どこか松高に興味がそこまでわかなかったのだろう。無難な学校、そういった感覚。






もう一つ、僕は2人と野球をしたいという気持ちよりも2人と対戦したいという気持ちの方が大きくなっていた。






次第にぼくの気持ちは花商の方に向いて行っていた。





ゆうかという彼女がいたがそれは二の次三の次で、花商で野球がしたかった。
反対されれば別れようと思っていた。








ゆうかが家にきて
彼女におもいをうちあけると、、、






応援するよと後押し、僕は正直ゆうかが渋れば別れようと思っていた。
野球に集中するため、ゆうかからしたら訳のわからない理由だろう。
けど本音は別れて野球に集中したかった。





ゆうか「そのかわり毎日少しぐらいは連絡してね。夜寝る前ぐらいわ。」







その場はなんとなく合わせて、その場はおえた。













心はほとんど決まりかかっていた!
一人で花商に行こうと!






数日後、


小太郎「花商の練習見学行ってみよう!知り合いの人が関係者で見にこいって言ってるんだ!いかないか」






「小太郎は松高に決めてるから遊び程度だろう。」





見て損はないと思ったから
いくことにした。
たけゆうも三人で。







グランドに着くと、これぞ高校野球というにふさわしい活気のある練習。
ぼくはかなり魅力を感じた。






川上監督が場を盛り上げて、選手が盛り上げ続ける。





みんなが楽しそうにみえた。
このときは。







川上監督も僕らのことを熱烈ラブコールで迎えてくれ、もはや入部が決まったかのごとくのあつかわれ方。









ぼくも気持ちは完全に傾いてしまっていた。






野球に傾くぼくの気持ち
女子マネージャーの三原さんにかたむく小太郎の気持ち
ほんとに流されやすいやつだなぁ。
まさにソーメン。









たけゆう「よく見てみろ、よく見たら可愛くないって!」






小太郎「うそだぁー!三原さんはおれのものや!」






2人はグランドから離れてもずっとそのことを言い合っていた。








僕はこのとき決めた。2人と違う道になるだろうが花商にいこうと。






その日に両親に言った。
母親のタマ(あだ名)も父親のゴルゴ(あだ名)も了解してくれた。
2人とも絶対に寂しかったに違いない。







必ず絶対にレギュラーでタマとゴルゴを甲子園に連れて行こうと誓った。







次の日、顧問の先生に相談しに行った。先生も勝負するんだからしっかり体を作っていけと後押ししてくれた。








そして数日後、顧問の先生と話していると、
先生「三人ずっと小学校から高校までずっと一緒とはすごいなぁ。なかなかないことやぞ」






















!!!








2人のところにすぐいき、






「小太郎。お前、松高ちがうのか?」






小太郎「花商にした!」







「たけゆうも!?」






たけゆう「うん。」







小太郎「親から離れて一人暮らししたいからな!」







そんな理由できめんな!と笑った。






やっぱこの2人と野球するのか。






したい!そう思った。






2人とも同じ気持ちだったと思う。









俺らの三人は花商に希望を抱いてた。
ほんとうの花商を知るまでは。





















それから毎日、ランニングと素振りは欠かさず毎日練習した。
2人は毎日バスケに明け暮れていた。
中学、高校はバスケとサッカーが妙に流行る。
僕はそれほど好きではなかったが、どうしてもと誘われたときだけは、バスケやサッカーをみんなで真っ暗になって、ナイターをつけて、アルソックの人に怒られるまでやり続けた。






楽しい中学の最後の年を楽しんだ。









そして花商の受験の日、三人は遅刻せずきちんと試験と面接を受けた。



試験会場には野球部らしき人は結構いた30人ぐらいだろうか。





その中には、他校の野球部の友達から、県内でも上手い奴らが全員と言っていいぐらいきていた。





こいつらとチームメイトで甲子園目指すのか!ワクワクした!
まるで中学のオールスターのような顔ぶれ。















帰路についた。
合格は川上先生との間ではなしがついていたので安心して合否を待った。








合否通知が届く日。
封をあけると合格と書かれていた、分かってはいたがやはりホッとした。







たけゆうに電話して聞くと、



たけゆう「合格したよ!」





小太郎に電話すると、
小太郎の様子がおかしい





















まさか…







続く。








中学も志望校を絞る期間にさしかかり
野球に三年間打ち込んだ僕は
もちろん高校でも野球を集中していこうとおもい志望校を決めようとしていた。















もちろん甲子園を目指して。








この話の僕
名前 浜 成紀(はまなるき)
あだ名 なるき
特技 野球
ポジション 捕手
175cm 65kg
静か、ときどき熱い










中学でもそこそこの成績(もちろん野球である)を残していた僕は県内の高校ならどこでも進学できた。






もちろん野球の強い、集中できる高校に進学しようと決めていた。







そこで候補は2校あった。






一つは、県内では一、二を争う
強豪校の花島商業
通称 花商
100年近くの伝統もあり全国でも有名で最近の甲子園出場はほとんどこの高校、だが家を離れ野球部の寮での生活になる。









もう一つは家から通える距離で
県内でも中堅校の大松島高校。
通称 松高
甲子園にはあまり出てこないが、いつもベスト8以上には必ず上がってくる高校だ。







いずれの高校の監督からも誘われて、
自分の心の中ではかなり迷っていた。






両親はどちらの高校でも構わないというスタンスだった。
だがやはり僕が、家を出て寮で生活するのは少し心配だったのだろう
少しだけ松高を押してきていた。









ぼくも悩んではいたがやはり松高で落ち着くのだろうと心のどこかで思っていた。







ぼくには小学校から中学3年間、ずっと同じチームで野球をしていた仲間が2人いた。







一人は身長190近くある、ひょろひょろな細身の投手
椙本 小太郎(すきもと しょうたろう)
人なつっこい性格で、体は大きいがみんなからかなりイジられ、本気で怒ったところをみたことがないような優しい奴。
あまり世の中を知らない一言で表せば、ばか。
あだ名は小太郎
以後、小太郎。






もうひとりは、背は160ぐらいの
武島 友(たけしま ゆう)
ポジションはセカンド、ショート
小さく細いが、ちからはつよくて、一言でいえば猿!
いつも人を笑わせようとしてる、落ち着きのない憎めないかわいいやつ。
あだ名は、武友(たけゆう)
一言で表せば、あほ
以後、たけゆう。






僕ら三人は小学校時代から同じチームで野球でも普段でもいつも一緒で仲良く、お互いをライバルにしてきた。






同じ高校で野球をやろう!
お互いそう言葉には出してなかったが
いつも一緒だから、高校でも一緒に野球をする。そう思っていたような。








小太郎「お好み焼き食いたい!」
この真夏にまた面白いことをいい出したこの巨神兵はと笑ってたら、半ば強制的に三人で学校終わりに行くことに。







学校が終わりいきつけのお好み焼き屋ママハウスで
三人でお好み焼きを焼いていると
小太郎が唐突に

小太郎「俺、大松島高校の体験入部行ってみようとおもうんだよなー」
たけゆう「じゃおれも、いってみよっかな」



「おれ猫舌なんだよなー」
僕はお好み焼きの焼き加減を気にしていた



たけゆう「なるきはどうする!?」
小太郎「ってか高校でも三人で野球しようぜ!絶対、強くなるって!」





僕はその場は2人に合わせ適当に話を流した。






実際に中学の顧問の先生から、大松島高校の体験入部どうすると迫られた。







小太郎は投手、僕は捕手。
小太郎は高校でもバッテリーを組みたいのだろう。僕も小太郎とのバッテリーはいつも楽しかった。






































僕は、いきませんと断った。



















当日、小太郎とたけゆうはもちろん僕も来ると思い込み

大松高へ体験入部に向かった






続く。