趣味は何かと聞かれれば読書と答えることにしてるんだけどそれは平たく言えばってことで実はもう2ヶ月以上1冊も読んでない。(気付いてはいたけど改めて確認したときはそりゃぁショックでしたよ!orz)
で、久しぶりに読了したようあぁぁぁよっしゃぁ。
これも一種の時間の使い方の選択なわけで読まないとしても死にゃしないし殺されやしないしだったらブログなんかやってないで読めばとか考えてまぁそれもそうだ。
というわけでcontext関係なくこの接続詞使っちまいつつ・書評。いやいや書評なんて言えるほど偉くなんかないけど感想と呼ぶにはネタばれ自重したいし雰囲気的にズレがあるのでなにかしら端的な単語を絞り出せば書評が1番表現に気楽的確なのではないかと思うのです。
「硝子のハンマー」貴志祐介(角川書店)
月9ドラマでキャラクターにオちBOOKOFFでハードカバー買ってしまった\105。
だって眼鏡×基本無表情×ネクタイ・Yシャツ・Vネックカーディガン×オタクって個性光りすぎきゅんとくる。なんかほんと、よくやってくれた!!!って感じである。
冷静に考えれば自分の周りでそんな人と日常的に接することになれば変人レッテルで多分遠慮するんだろうけれど(自分のことは棚に上げてね)・だから主人公としてスポット当てられてるからだろかっこよく感じてるのはとてめぇでクギ刺しできるんだけど・いいじゃないか、かっこいいのに変わりはない(さすがジャニーズ?)
で、このシリーズの1作目を読んだわけですよ節操無し。しかしながらなんというか、「原作」というものについて考え始めたのでありました。(ここでもはや書評でも感想でもないだろと気づいてはいるけどいいや、ドラマから手に取る人はたくさんいるだろ。) これって「原作」と呼んでよいのか定義についてむむむと気になったのですが・たとえば「典拠」とか「出典」とか「原案」とかとどう違うのかしら。と国語辞書も確認しないで考えてしまう。
ミステリに入れ込んでいるわけではなく私の読み方は文字を味わうといってみるのが1番しっくりくるのでありまして、犯人当て・トリック突破を楽しむなんて高スキル持ち合わせておりませぬ。そんな読み方ゆえ推理物の構成要素としてはミステリ・謎解き・トリックと登場人物人間関係(トリック外)が50/50なんじゃないかと思っているのです。
で、ドラマでの探偵チームの個々の立場・身分やら人間模様やらは多く見積もっても小説における10ほどではないかという印象があり。ていうかドラマ1話目は小説シリーズの1冊目ではなく、そしたら当然がごと遭遇も違ってきており、ふぅむ。トリックがそのまんま多少の調整を現実可能にするために加えつつ使用するのは自然として、残り50の人間関係(トリック外)をどこまで使うかというところで「原作」との関係になるのではないでしょうか。(ていうかミステリ以外なら大抵はそれが要素100だわな。)
私のような読み方をしているとその登場人物人間関係に重きを置く傾向があり、そここそが描きポイントとして認識しているのです。登場人物人間関係あるいはそれぞれの性格やら何やら、そこからやりとりの流れができるのであればオリジナリティというのはそこからかもし出されると思うがゆえ・トリック・謎解きがいかに同じもの使いましたと言ってもストーリーものとしてはいささか納得いかない。もちろん「原作者」さまの考え方が「このトリックは私のオリジナルだ!」というところに重きを置いているのであれば人間関係描き方なんて二の次になるのだしそれはそれとして理解できるのですがでも小説で原作でオリジナリティでと考えるとこうすることへの納得いかばかりだったのでしょうと気にかかる。テレビで流せるものをとすると調整・変更はいかんともしがたいですが(そこらへんの放送コード云々詳しく知らんし)、けれど多く見積もって10って。
ということでとめどなく答えは確定しないのだけれどそういうもんかなと認識いたしたのでありました思考不足御免。
ドラマの方の設定の妙、うまいなぁと感心しております冒頭のとおり。ドラマにおけるその調整・変更の恩恵を私も受けてしまって小説読んでしまったわけです。しかしながら青砥氏の「セキュリティ会社の人とか」という発想がなんとも苦し紛れだったドラマでの印象がこのたび読みました小説では出会いの流れとしてうまく理由付け・回収できておりまして(もちろん例をあげろと急に言われたドラマでの展開考慮すれば苦し紛れも納得ですけど)、小説における榎本氏に至った出来事がどんなものだったか気になりっております(作者さま書いてはくださらないでしょうけれど)。あと2冊分原作があるのでそれ読まんと何とも言えない部分もありますが、今回読んだのは500頁1事件でありまして犯人が犯行に及んだ経緯も詳しく記述され主人公がシフトしている範囲もあり、これをドラマに組み替えた場合どうなるか見ものであります。1話1事件の体裁、犯行経緯は軽くしトリック突破に時間をかけているのであり、だからこそドラマとしておもしろく次週を楽しみにしているのであればこそ、一貫性がなくならないといいです(主人公シフトはこの場合小説ならではの描き方であると思います!)
以上本文終わり!
キャラクターの色合い・性格の重なりが薄くそこそこ戸惑いました自分の嗜好としてはドラマの方が好みですにゃはは。