この本は、和田秀樹さんの大人のための読書法のなかで、推薦図書としてあがっていたので、これが読む動機となりました。

人が人の話を聞くとき、ただ話すのではなく、失敗したことを話すとよく聞いてくれると、この本では言っています。

例えば、実験方法を説明するとき、薬液を不用意に扱いこぼしてしまい手が溶けた学生が以前いたなどと説明する。確かに、自分に置き換えてみてもそのような経験があるなと感心しました。

また、やらないよりはやって失敗したほうが、のちのち大きな失敗をしないとも言っています。

例えば、ナイフは危ないからといって、小さいとき全然使わなかったら、大人になったときにナイフの痛さや怖さがわからず他人を傷つけてしまったり、誤った使い方をしてしまうということです。

失敗とは、いろいろな性質があるといっています。隠れたがる性質、伝わりにくく時間が立つと減衰する性質、単純化したがる性質、変わりたがる性質、ローカル化しやすい性質など。

このような性質があるので、失敗をしたらすぐさま失敗をした本人が、メモを残すという行動が必要だといっています。これは無理やり客観的に書くのではなく、主観を入れたほうが伝わりやすいそうです。

そのほかにも世間では、失敗すること自体が悪である、という風潮がありますが、そうではなくて、その失敗を正しく理解し活用しないことのほうが悪であるとこの本ではいっています。

また、一番勉強になったのが、本文とはあまり関係ないのかもしれないのですが、この筆者は、日ごろ、思いつきノートなるものをつけているとのことでした。

このノートに書くことは基本的に何でもよく、思いついたアイデアだっだり、仕事のことでも恋愛のことでも何でもかまわないのでとりあえず書いてみる。そしたらそれをかいた動機と背景を書く。これを1枚目にかく。二枚目には、ランダムに書いたものの脈絡づけを行う。そうするとだんだん整理されてきて方向性や具体的な課題などが明らかとなる。3枚目には課題の問題解決を行う。最後の4枚目には、仮想演習などを使った発展を行う。このときに一番大事なのは、書いた日付をノートの右上にでも書いておくということです。これにより記憶が戻りやすいそうです。

これは、ちょっとやってみようかなと思いました。

ところどころ難しい表現などがありましたが全体としておもしろかったです。

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