先週末。
夫と外出中、義母から「桃を持って来こうと思うんだけれど。」と電話がありました(夫にね)。
「あと1時間くらいで帰るから、その頃来たら?」と夫は言ったのだけれど、恐らく「持って行こうと思う」と仰った割には
もう車で我が家に向かっている途中と見え、電話口から色々と話しているのが漏れ聞こえました。
なので我が家の玄関の暗証番号を教え、家に置いておいてくれと頼み、話は成立。

韓国の家の玄関は電子ロックのお宅が多く、マンションのエントランスのように暗証番号を入力すると開きます。
鍵を持ち歩く必要も無ければ、かけ忘れや紛失の心配も無いし、何よりこの日のような場合には非常に便利です。

少し話は逸れましたが。
帰宅してみると、玄関あがってすぐの所に、必要以上に大きな黒いビニル袋の塊がありました。
桃をくれるとのお話だったので、中身はモチロン桃なのでしょう。
大量に入っているのが一目で分かりますが、恐る恐る開けてみました。

photo:01
どーーーーーーーん!

その数なんと17個。わたし達2人家族だっていうのに。
以前、オクススを頂いた時にも思いましたが、韓国人の思う「適量」とわたしの思うそれには
どうやら計り知れないほどの開きがある模様でございます。
(マートでも、売っているものがいちいちビッグサイズ過ぎるしね。特に野菜には困っています。)


ていうかこの桃…殆どが傷ものですが(マシなものは、4個しか無かったよ)…。
何でしょう、こう「要らない物を押し付けられた」感が拭えないのは、わたしが捻くれ者な証拠でしょうか?
大量の桃を前に取り乱した序に、少し残念な気分になってしまいました。
(桃はデリケートなので、持って来て頂いた際に桃同士の接着面が傷になったのもあるでしょうけれど
いくらなんでもお前は違うだろう!というような傷み具合の方たちばかりでございました。)




ところで、桃を韓国語ではポクスンアと言います(タイトルを見たら、お察しはつきますよね)。
韓国の白桃も、日本のと同じく良い匂いがします。
しかしわたしが初めて韓国で食べた白桃が、甘さも水気もない一品だったので、ここは桃も美味しくないのか…
と正直思ったものであります(ごめんね)。
わたしの父方の親戚が岡山で桃農園を営んでおり、毎年夏にそれはそれは美味しい岡山の桃を送ってくださいます。
当方ずっとそれを食べて来たものですから、わたしの中では、白桃といえば岡山のそれなのです。
そりゃもともとの基準が高いのかもしれませんが、それを差し引いても美味しいとは言い難いものでした。
なのでそれ以降、わたしは韓国では桃を食べておりませんでした。

しかし、夫が取り敢えず一つ食べてみようというので剥いてみると。
頂いた桃は、相変わらず水分が少ないものの、糖度が高くて美味しかったのです。さすが腐りかけなだけある。

韓国の桃は、水分が少な目なのでしょうかね。
日本のは食べている最中は滴り落ちる果汁と格闘し、食べた後にべちゃべちゃになるくらいの含有量ですよね。
なかなか上品に食べるのが難しい日本の桃ですが、わたしはそちらの方が格段に好きです。


さて。義母から頂いた桃は美味しいので、お友達にお裾分けするなりしたいところなのですが、いかんせん傷みが激しく
とてもじゃないけれど、人様に差し上げられるシロモノではありません。
あーあ。そんな桃をこんな大量に貰っちゃって、どうしましょう。
一人一個、毎食毎に摂取しても3日以上はかかります。それはどうにも気が進みません。

何ならこれで果実酒でも作ってみようか?と思いつきましたが、わたしは梅酒すら漬けたことのない者です。
(ジャム作りも考えたのですが、我が家には日本から持って来たボンヌママンのジャムがまだ眠っていたので却下。)
しかも氷砂糖やホワイトリカーがここ韓国で手に入るのか。入らなければ、違うもので代用可能なのか。
(ホワイトリカーの類はありそうな気がしますが、氷砂糖をマートで見た覚えがなくて。無ければ三温糖でも平気かな?)
知識が皆無に等しいくせに、突拍子も無いことを思いついてしまいました。暇って怖いわね。





取り敢えず、ふらっとマートに市場調査でもして来ようかな。







★何か果実酒の作り方についてご存知の方がいらっしゃいましたら、是非お知恵を拝借いたしたく存じます。




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