PHPの記事の中で、

作家の円地文子さんが源氏物語の読者数について話した内容が書いてあった。

その当時の読者数は100人程度だったらしい。

紙自体が貴重で、写本も手に入らない状況を考えると

そんな人数になるらしい。

確たる人数はわからないにしても、私が想像していた人数よりも遥かに少ない。

一番、驚くことは、

作者はおおくの読者を想定せずにあれだけの大業をなしたこと。

きっと、顔の見える人たちに向けて物語を紡いでいたのだろう。

それは本というよりも手紙に近い書き方だったのかもしれない。

そして、親しい友人に語ろうと思って書いたからこそ、

時を超え、多くの人に愛されるものになったのかもしれない。

と思うと、心が楽しくなる。

今日のちょっと気になった言葉でした。