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音楽する喜びを描いたマンガや小説のおかげで、
大人から、あるいは中断されていた方が、
楽器を手にされることが増えてきていますね。
でも、そういう景色の中、私には気になることがあるのです。
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ピアノの学習には、新しい教則本が次々生まれているのに、
ヴァイオリンのそれは、
いまだに「カイザー」や「クロイツェル」が付いてまわる。
つまり趣味でされる方と、プロ志望者とが同じものを使う。
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もちろん、アマチュアのオケで演奏したいという
趣味としての"高見"を目指すことを選んだ方は、
オケの中、音の協調は必須なので、ご自分のグレードを
引き上げるための苦労はやむを得えません。
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けれど、家族やご友人、あるいはご自身のために、
気軽に弾きたい方も多いのではないでしょうか。
そういう方々には、既存の長々とした練習曲ではなく、
学びのエッセンスを取り出した、短く学びやすい教材が
もっとあっても良いのではと、私は思っています。
上手を目指すのではなく、楽しみを追求できるような
メソッドの確立が望まれます。
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(プロの音色や演奏に)憧れて始めた楽しみ(=趣味)なのに、
笑顔になれずに、挫折を味わうのは何か変な感じがするのです。
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でもでも、日々の基礎(音階)練習は、
楽しむことを目指した趣味の方でさえも、逃れられないことは
どうか、忘れないでくださいね。
だって、発音(=音程)があやしいと、
何を話している(=弾いている)のか分かりませんもの。
「こんなオチで、ごめんなさい。」m(_ _)m
今日も、よい一日になりますように。
(ende.)
