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それにしても、マスコミの節操のなさには呆れませんか。
野党時代には、あれほど持ち上げて、支持していた民主党が
政権与党となった今では、容赦のない批判を浴びせかけている。
批判するならば、その前にかつて支持していたのを間違いだったと
謝罪し、どうして間違ったのかを総括すべきではないの?
ちょっと皮肉っぽい言い方になるけれども、
民主党政権になって感謝したいこともありますね。
私たちの国、日本の真実を目の前に出してくれたこと。
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最初に見えてきたのは、自国を守るための意思と能力の欠落。
「普天間」では、日米安保と沖縄への過度の依存が、
改めて浮き彫りにされた。海兵隊の抑止力のみならず、
在日駐留米軍の全体像への勉強が進み、
その多くを「沖縄に担わせてきた」バランスの悪さを認識した。
「尖閣問題」では、中国の海洋進出の実態を映像で目にし、
領海警備の危機管理のあり方について、
両国民の国民感情を制御することがいかに重要かを学んだ。
朝鮮半島での一触即発にどう備えるかも人ごとではない。
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「税と社会保障の一元化」では、この国の財政、経済が
このままでは立ち行かなくなる現実を突きつけられた。
お年寄りを大事にしようとすると、子どもへの手当てが出来ない。
企業を元気付けようとすると、個人の懐を痛めざるを得ない。
だからこそ全体のパイを広げる政策が必要なのだが、
なかなかそこに行き着かない。
"財政のパイ"は、消費税問題をクリアできず、
"成長のパイ"は、人口減少・少子高齢化の壁を突破できない。
その無為無策がクローズアップされた。
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前からなんとなく…。そう! うすうすは気づいていた。
けれど、ここまでむき出しの姿を見せられたことはなかった。
強いアメリカに守られ、官僚のその場凌ぎ方針に目を奪われ、
唯一の政権政党であった自民党にすべてを委ねてきた。
カムフラージュするものが溶け落ちて、スッピンの自分と
対面しているのが、政権交代後の日本ではないかしら。
ではどうするか。まずは、自分の足らざるを正直に認め、
これまで怠ってきたことを一つ一つ勇気を持って解決する。
「出来るコトからコツコツと」なのでしょうね。
今日も、よい一日になりますように。
(ende.)
