Ms.Violinistのひとりごと-DHC化粧品 トライアル
(2011年(平成23年)2月3日(木):毎日新聞(朝刊))
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寒さでお肌も元気をなくしがち。洗顔の後、
お肌に「喝」を入れようと、化粧水などを
バンバンたたきこんでいる人はいませんか。
でも、ちょっと待っててください。
たたく刺激はお肌にダメージを与えます。

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化粧品を肌に「しっかり届けたい」という思いから
たたきこむ人が多いようですが、
そうしたから浸透するものではありません。
浸透しやすさは、化粧品の成分によります。
分子量の大きいものより小さいもの、
水性のものより油性のものの方が、浸透しやすい
傾向があります。

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さらに最近では、浸透性を高めるために
さまざまな工夫がなされています。
成分をナノカプセルに閉じ込めたものもその一つで、
美白化粧品などに使われています。
ビタミンCをリン酸型などの浸透しやすい形に変えた
「ビタミンC誘導体」も、
毛穴やシワ対策化粧品に用いられています。

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そもそも化粧品は、何でも浸透すればよい
というものではありません。
保湿成分などは表面の角層にとどまってこそ、
効果を発揮します。
どの成分がどのくらいの深さまで浸透するかは、
それぞれの化粧品ごとに設計されています。
ですから、私たちが無理にたたきこむ必要はないのです。
毎日肌に刺激を与えると、ほお骨のあたりから
肌が黒ずんできたり、血管が浮き出て赤ら顔になる
怖れがあります。

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化粧品は、手で肌にのせるようにつけていきます。
化粧水でも美容液でも手順は同じ。
手のひらに適量とって、両手を軽く合わせて広げ、
顔をそっと包みます。
両手をずらしながら軽く押さえていき、最後に目元、
口元などの細かい部分を指先でなじませます。

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いくつかの化粧品を重ねづけする場合は、
乾くのを待たずに、続けてのせていきます。
全部のせると、顔がペタッとして髪が張りつくくらいに
なりますが、そのまま浸透するのを待ちます。
2、3品つけても、3分もかからず、お手入れの時間の
節約にもなりますね。

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例えば大切なお洋服のコートがあるとして、
ブラッシングなどの手入れも大事でしょうが、
毎日触りすぎると傷んでしまいます。
肌も大切だからこそ、あまり触るべきではないのです。
(ende.)

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