Ms.Violinistのひとりごと-安心して食べたい 食品添加物 西島基弘
(2010年(平成22年)12月27日(月):毎日新聞(朝刊))
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小売り大手のセブン&アイ・ホールディングスは
心臓病などとの関連が指摘されるトランス脂肪酸を
含んだ食品を、できる限り販売しない方針を明らかにした。
全廃を目指す。
これまでもトランス脂肪酸を減らした商品を積極的に
扱っており、全廃方針を示すことで食品の安全性を一段と
重視していく姿勢を訴える。

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日本マクドナルドなどもトランス脂肪酸を含む食品の扱いを
減らす方向で取り組んでおり、大手が積極姿勢を示すことで、
小売り、外食業界で同様の動きが加速しそうだ。

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セブン&アイは、自社企画の独自ブランド商品で
トランス脂肪酸をほとんど含まない商品づくりを加速する。
納入メーカーにも、同様の商品を生産するように積極的に
働き掛けていくという。

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トランス脂肪酸は食品の油成分の一種で、
マーガリンやビスケットに含まれているものもあり、
悪玉コンステロールを増やし、心臓病や動脈硬化などの
危険性を高めるとの指摘がある。
米ニューヨーク市は、2006年に合有量の多い食材を
市内のすべてのレストランで原則使用禁止にすることを決めた。

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日本の消費者庁もトランス脂肪酸の合有量の表示を
義務化する法案を検討。
2010年10月に公表した食品表示の指針案では、
マーガリンメーカーなどに自主的に含有量の表示を求めた。

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トランス脂肪酸とは:
植物性油脂に人工的に水素を添加して油脂を固化させた硬化油脂
(マーガリン、ショートニング)、
溶媒を使って高温で精製された植物性油脂
(市販大豆油、コーン油、米油、ナタネ油、綿実油など)、
高温の植物性油脂を使って調理した食品
(揚げ物、フライ、天ぷら)、
植物性油脂を含み高温で調理された食品
(スナック、冷凍食品など)
には、これらの人工的な操作によって発生したトランス脂肪酸が
多く含まれていることが分かってきました。

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諸外国の例にならい、トランス脂肪酸を含む食品を
原則禁止にすれば簡単だと思うのですが。。
様々な事情があって、すぐには出来ないようです。
賞味期限や消費期限に、アレルギーを起こす原料表示や
原材料表示など、食品には、たくさんの文言が並んでいます。
そこに新たに「トランス脂肪酸の注意文言」が追加されるの?

消費者は、コンビニやスーパーで食品を手に取った後、
そこに書いてある大量の情報を読破・検討してからの買うのですね。

ちなみに、わが家でメインに使うオイルは「オリーブオイル」です。
(ende.)

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