Ms.Violinistのひとりごと-コンポーザーピアニストたちの軌跡
(2011年(平成23年)1月21日(金):毎日新聞(朝刊))
*
将棋のプロ棋士が「最善の一手」を
直感的に見つける時に働く脳の部位を
理化学研究所脳科学総合研究センターなどのチームが
世界で初めて特定した。アマチェアには見られない現象で、
プロならではの直感をこの一部位が生み出しているらしい。
1月21日付けの米科学誌「サイエンス」に発表した。

*
理研は日本将棋連盟の協力を得て、羽生善治名人ら
プロ=棋士延べ約60人に詰め将棋を解いてもらったり、
将棋の盤面を見た時の脳の活動を、機能的磁気共鳴画像化装置
(fMRI)で調べた。
それを、平均年齢が同じアマチュアのグループと比べた。  

*
その結果、プロは盤面の状況を素早く把握する際、
後頭部に近い大脳皮質もいにある「楔前部(きつぜんぶ)」が
活発に活動。その後、短時間(約1秒)で次の一手を探す間に、
大脳基底核の「尾状核(びじょうかく)」が活発に働いていた。
どちらもアマチュアではそれほど活動しなかった。

*
尾状核は、ピアニストがピアノを弾く時の指運びなど
習慣的な一運動をつかさどる部位。
棋士が練習を積んで直感を身に着ける過程で、
2つの部位の間の神経回路が発達すると考えられる。

*
同センターの田中啓治チームリーダーは
「この種の直感は訓練によって高められるので、研究が進めば、
さまざまな分野のプロ養成法開発につながるかもしれない」
と話している。

*
カラダに刷り込んでラーニングしていく楽器の練習は、
繰り返しの中で、脳の機能が早く働くようになることで
素早く正確なタッチが出来るようになるということですね。
やっぱり音楽は「一生勉強」「日々精進」が大切ということです。
(ende.)

人気ブログランキングへ