Ms.Violinistのひとりごと-ハイポジション 運指
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大人ヴァイオリンにとって最大の強敵は、
練習時間を十分にとれないこと。
お仕事の段取りを付けて帰宅して、さあ練習!
と思っても、集合住宅の音出し時間は夜8時が限度。
それに朝、早めに目覚めたので、お出かけまで時間に
ちょっと自己練習をしたくても、朝6時ではムリですね。

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でも、音を出さなくても出来るコトはあるのです。
例えば、大切な右手のボウイングの練習をしたいなら、
ヴァイオリンを弾くフォームで、楽器を構えずに
左肩にある「見えないヴァイオリン」に向かって、
実物の弓を向けて、アップとダウンの動きを練習出来ます。

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弓のコントロールで大切なのは、右肩から肘を通って
手首からさらに指先に達する軽く滑らかな動きなんです。
あなたが見えないヴァイオリンを意識できないならば、
左手で弓先を軽く掴み固定した弓でアップとダウンの
動きを行うと、右手の甲から手首の動きをチェックできます。

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右手にしても、弓を持たず実物のヴァイオリンを構えて
指板の上にしっかりと指を打ち下ろすことで、弦に垂直に
タッチすることや、親指を先導にしたポジション移動の
練習なら音を出さずにできますよね。

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実際にヴァイオリンで音を出しながらの練習に比べたら、
体のパーツだけの部分練習なんだけど、課題曲を作り込むのも
部分練習を積み重ねて、最後に合体される段取りなのだから、
こういうやり方も意味があると私は思います。
大人ヴァイオリンは自分で考えた創意工夫が大切です。

「ヴァイオリンを弾きたい」という熱意を
どうか冷まさないようになさってくださいませ。
(ende.)

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