
(2010年(平成22年)12月22日(水):毎日新聞(夕刊))
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大阪のお好み焼き店を舞台に広島県尾道市出身の
主人公が奮闘するNHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」の
放送開始から、お好み焼き店の客足が伸びている。
番組ではこんがり焼き上がったお好み焼きが頻繁に登場。
視聴者は思わず食べたくなるようだ。
自宅で焼く人も増えており、家庭用食材の売り上げも好調。
朝ドラ効果に、お好み焼き業界が熱い。
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大阪・千日前のお好み焼き全国チェーン「千房」。
昼食や夕食時は、次々と通る注文に店員は大忙しだ。
友人と来店したパート従業員は「今朝、ドラマを見ていて
おいしそうと思い、久しぶりに食べたくなった」と
足を運んだという。
番組の放送が始まった2010年9月末以降、売り上げが急増。
10月は前年同月比で4割増だった。お好み焼き店の店長は
「50~60歳代の客が増えた。店でも『てっぱん』がよく話題に
上っている」と話す。
主人公の出身にちなみ、砂ズリとイカ天を入た尾道市名物の
「尾道焼」をメューに加えた。
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地元の常連客が中心だった「町の老舗店」も客層に変化が。
大阪市福島区のお好焼き店「かく庄」では、
「最近、一見さんがよく来るようになった。ホテルをじて、
出張中のビジネスマンかも予約が入る」と喜ぶ。
お好み焼きやたこ焼きなど「粉モン」の普及にあたる
「日本コナモン協会」 には、お好み焼き店から
「番組のポスターを張りたい」という依頼が殺到。
事務局長の林晃正さんは
「放送開始後、客の入りが好調というをよく耳にする。
全国放送された朝ドラ効果で、お好み焼き文化が
各地に広がればうれしい」と話す。
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家庭にもお好み焼き人気がじわりと広がる。
大手製粉メーカー日清フーズ」によると2010年10月以降
お好み焼き粉の売り上げが前年同月比で1割近く増えた。
担当者は「家族一緒に楽しめる点が受け、お好み焼き市場は
拡大している。関西だけでなく関東も売り上げが伸びている」。
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「てっぱん」の視聴率は、2010年12月11日までの平均が、
朝の放送時で関西地区15.5%、関東地区16.9%とまずまず。
制作にあたるNHK大阪放送局の三鬼一希プロデューサーは
「お好み焼きはみんなで作って食べる料理。
『みんなで一緒にご飯を食べよう』というドラマのメッセージが
浸透しているならうれしい」と話している。
(ende.)
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Special Thanks:Ms.Violinist.
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