Ms.Violinistのひとりごと-かさじぞう 松谷みよ子 絵本
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今日は大晦日。今年も24時間を切りました。
私は大晦日というと、2つのお話を思い出します。
「笠地蔵」と「マッチ売りの少女」。
どちらも大晦日を舞台にした物語なんです。

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「笠地蔵」は、貧しいけど心の優しい老夫婦とお地蔵様の物語。
新年祝いをするためにお爺さんは、町で笠を売ろうとするが
一つも売れないうちに日が傾き、雪が降り始めてしまう。
諦めて帰路を急ぐ最中、吹雪の中にお地蔵様を見掛ける。
雪に埋もれる姿をふびんに思い、売れ残りの笠を被せ、
足りない分は、自分の笠と手持ちの手ぬぐいをあげて帰ります。

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お金を得られず、自分の笠や手ぬぐいまで失ったお爺さん。
お婆さんは最初こそ呆れるが、心の優しさに共鳴する。

その夜、家の外から聞こえた物音に、二人が戸を開けると、
お餅やお正月祝いの山海の恵み、そして財宝が残されていた。
吹雪く景色の遠くに見えたのは、お地蔵様たちの去り行く姿。
老夫婦の優しさと、それに答えたお地蔵様の心暖まるお話です。

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一方の「マッチ売りの少女」は、
誰一人として困窮する少女に救いの手を伸ばさずに、
飢えと寒さの一夜の後に、少女は昇天してしまう。
唯一の救いは、大好きなおばあ様に導かれ、天国に召されたこと。

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現実は「マッチ売りの少女」の世界のような
「無関心」が当たり前な世の中だけれど、
今、暖かなお部屋で大晦日を過ごすあなたには、
どうか「笠地蔵」の優しさを心に持っていて欲しいのです。

私がここ、アメブロで今年一年、ずっと語り続けていたこと。
「心」の大切さをどうか、あなたのはぁとに尋ねてみてくださいね。

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今日の私は、除夜の鐘が鳴らされるまでお仕事に頑張ります。
blog記事は、あと2回更新しますけれど、先にご挨拶を。

「今年、アメブロで巡り会えた全ての皆さま。
 いつもいつも支えてくださり、感謝感激でございます。
 来る年も、皆さまと仲良く過ごしていきたいと願っております。
 どうぞ、良い新年をお迎えになってくださいませ。」

Ms.Violinist(えみ☆)
(ende.)

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