*
あなたもご存じの「きよしこの夜」。
世界中で歌われるクリスマス・キャロルですね。
この曲が生まれる切っ掛けになった背景は、
神様に感謝したくなるようなストーリーがあります。

*
「きよしこの夜(=Stille Nacht:ドイツ語)」が初演されたのは、
1818年12月25日。
オーストリアのオーベルンドルフ・聖ニコラウス教会にて。

クリスマス・イヴの前日、教会のオルガンがネズミに壊され、
クリスマスに歌う賛美歌の伴奏ができなくなりました。
でも、賛美歌は、教会のミサにはなくてはならない存在。

急いで、助祭のヨゼフ・モールは“Stille Nacht”の詞を書き上げ、
教会オルガニストのフランツ・クサーヴァー・グルーバーに、
当日に歌う賛美歌の作曲を依頼します。

*
依頼を受けたグルーバーは、ひどく戸惑います。
ミサで歌われる歌は全て、オルガン伴奏が習慣になっていて、
それ以外の楽器を使うなど考えも至らなかったからです。
しかし、大事なクリスマスのお祝いのミサは中止できません。

幸い、趣味でつま弾いていたギターなら、歌の伴奏が出来ます。
グルーバーは、一晩中懸命に考え続け、ついに自身初となる
ギター伴奏による賛美歌「きよしこの夜」を誕生させました。

曲が出来上がったのは、教会でミサが始まるわずか数時間前のこと。
「火事場の馬鹿チカラ」っていう言い方が19世紀初めの
オーストリアにあったかどうかは別にして、とにかくギリギリセーフ。
しかも、間に合わせに作った曲が、その後に世界中で歌われるとは。

*
グルーバーの作曲した曲で、残っているは後にも先にもこの曲だけ。
そして、この曲はミサに間に合わせるために、短時間に作曲された。
なんだか、私にはこの曲が神様からの贈り物のように思えます。

たとえそうでなくても、この曲には永遠に歌い継がれる「命」が
あるのは間違いありません。
「全ての偶然が必然へと繋がること」に感謝して、
あなたもどうぞ、私と一緒に「きよしこの夜」を歌ってくださいね。

*
私の話を最後まで聞いてくださって、ありがとうございます。
あなたがステキなクリスマスを過ごせますように。
(ende.)

人気ブログランキングへ