
(2010年(平成22年)12月2日(木):毎日新聞(朝刊))
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紅葉シーズンが最盛期を迎える中、ミズナラなど
ナラ類の木が集団で枯れる「ナラ枯れ」の被害が広がり、
過去最多の27都府県で発生した。林野庁が確認した。
枯死の直接原因は害虫が運ぶ伝染病だが、
被害拡大の背景には人手が入らなくなった里山で
古木が放置されるなど、山が荒れている実情がある
とされ、対策もままならない。
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今年の紅葉は例年以上と人気だが、中にはナラ枯れが
含まれていることもあり、関係者は
「このままでは将来、紅葉が楽しめなくなるかも」
と心配する。
ナラ枯れは、害虫「カシノナガキクイムシ(カシナガ)」が運ぶ
菌によって幹が傷み、木が枯れる現象。
夏場に発生するため、秋には紅葉のようにも見えるが、
木全体が枯死している。
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林野庁によると、今年度は関東・東海の3都県で新たに発生。
奈良県でも10年ぶりに確認した。
全国の被害は2000年度が約350haだったが、昨年度は約2,500haまで
拡大した。被害が集中しているのは、長年放置された老齢樹。
倒木の恐れもあり、各地で対策に乗り出している。
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大文字山などでナラ枯れ被害が出ている京都府では2001年以降
枯れ木の伐採や害虫駆除などの対策を進めているが、
府の担当者は「被害の拡大にはとても追いつかない」
とため患を漏らす。
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大阪を代表する紅葉の名所・箕面公園で、モミジの苗木などを
植える活動などに取り組むNPO法人「みのお山麓保全委員会」の
高島文明事務局長は「里山の放置で被害は年々広がっている。
人の手を入れて山を再生する必要がある」と指摘している。
(ende.)
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