(2010年(平成22年)11月28日(月):毎日新聞(朝刊))
「モーツァルトの台本作者 田之倉稔・著、平凡社新書(861円)」
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オペラ「フイガロの結婚」や「ドン・ジョバンニ」は
モーツァルトの作曲。しかし台本作者はだれか。

ダ・ポンテ。北イタリアの寒村に生まれ、
ヴェニチアに出て来たが、生来の女好き、
バクチ好きから国を追われてウィーンへ。
そこでモーツァルトやサリエリの台本を書いて有名に
なった。ハプスブルグ家全盛の宮廷。
しかし皇帝の死によって落魄。

ウィーンを追放される。
それからロンドンへ渡り、さらに新大陸アメリカへ。
ニューヨークでの晩年三十余年間。
イタリア文化の紹介に努めた。
波瀾万丈。その生涯には、ウィーンの栄華、フランス革命、
アメリカの独立と、18世紀が映っている。

著者は彼の足跡のほとんど全部を訪ねて、その生涯を
浮き彫りにしている。そこが面白い。

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モーツァルト自身は、1791年没なので18世紀の人なのですが、
彼の身近にいた人物が、独立戦争後のニューヨークで
生きていたなんて。モーツァルトがぐっと身近に感じます。
ダ・ポンテが、天才音楽家をどう見ていたかが非常に気になります。

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画像は、モーツァルト作曲 歌劇「フィガロの結婚」より序曲
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
イングリッシュ・バロック・ソロイツ
Phenomenal rendition of the Overture from The Marriage of Figaro.
John Eliot Gardiner conducts the English Baroque Soloists です。
(ende.)

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