
(2010年(平成22年)11月14日(日):毎日新聞(朝刊))
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「心の糸」NHK:11月27日(土)午後9時
19年ぶりのNHKドラマ出演となる松雪泰子、子役時代から演技力が
注目されていた神木隆之介の共演でおくるハートフルストーリー。
耳が聞こえないため、息子に大きな期待を寄せる母。
母の思いを理解しつつも、その束縛から逃れ、
自分の道を進みたいと思う息子。
ぶつかり合った末に訪れる自立の瞬間。
純粋で激しくも深い親子のきずなと愛情を描く。
高校3年の永倉明人(神木)は、母の玲子(松雪)と2人暮らし。
石川県の水産加工会社で働いている玲子は生まれつきの「ろう者」で、
過去の経験から、息子を一流のピアニストにすることで、
周囲を見返したいと思っていた。
しかし、明人には母の期待が重荷だった。
ある日、明人は路上ライブをする大貫いずみ(谷村美月)に出会う。
楽しそうにキーボードを演奏する彼女もまた、ろう者だった。
いずみとの出会いを通じて、明人はしだいに自分や母の生き方に
疑問を感じていく。
幼いころから言いたいことを補ってくれるなど、優しかった息子が
変わり始め、戸惑う玲子。
やがて、それまで語られなかった玲子の過去が明らかになる。
松雪と谷村の"せりふ"はすべて手話で、ドラマの間、声を出さない。
1カ月の特訓を受けたという松雪は「初めてチャレンジした手話で、
いろいろな心情の変化をどこまで伝えられるだろうかと、
本当にドキドキしました。でも、言葉が使えない分、心のやりとりが
自然にできたかな、とも思います」と語る。
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もちろん音楽のことも気になりますが、私が注目したいのは、
(音のある)言葉にして伝えられない気持ちをどう表現しているの?
手話は声の代わりをするけれど、それだけではない何かがあるから
心にある気持ちが伝わるのだと思うんです。
録画予約して、ゆっくりと楽しみたいドラマです。
(ende.)