(2010年(平成22年)11月6日(土)：毎日新聞(朝刊))
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広島県府中町立府中小学校の児童が被爆者の証言を基に
作詞し、卒業生のミュージシャン、吉川晃司さん(45)が
曲を付けた「あの夏を忘れない」が完成した。
同小で11月5日、披露され、吉川さんと子どもたち約770人が、
平和の思いを込めて一緒に歌った。
小学生が地域の人たちと協力して夢をかなえる同県などの
プロジェクトの一環。昨年の5、6年生が中心となり
「『平和』を語り継ぐ歌を作りたい」と取り組んだ。
同町などの被爆者3人に話を聞いて作詞し、吉川さんに
作曲を依頼した。
この日、吉川さんは、父親の実家が原爆ドームと
川を挟んだ場所にあり、疎開していたため助かったことを紹介。
「生まれ育った地域に恩返ししたい」との思いも口にした。
「子どもたちや被爆者の思いを一つにするので、
自分の力でできるのかと不安だった」と語った吉川さんは、
「あの日／お日さまが割れて／青空が消えて／残った影……」と
歌い出した子どもたあの姿に感慨深げ。
6年生の神野葵衣さん(12)は
「世界中の人たちに歌ってほしい」と笑顔で話した。
(ende.)
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Special Thanks：Ms.Violinist.
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